介護キーワード集 -用語解説
た行
ターミナルケア
終末医療や、末期医療などともいう。命が残り少ないと宣告された人に延命治療を行わず痛みや不快感を極力抑え、残された時間に満足し最期を穏やかに迎える事ができるようにケアを行うこと。
宅老所
介護を必要とする高齢者に対して一般の民家やアパートなどを利用し、アットホームな環境の中でデイサービスを中心として行う民間の小規模な老人施設のこと。
痴呆症
原因は未だハッキリはしていないが、さまざまな成因から脳の働きに障害が生じ、知的機能の低下が日常生活に支障をきたしている状態のことをいう。
超高齢社会
2010年、日本は超高齢化社会に突入。全人口に占める65歳以上の割合が21%を超えると「超高齢化社会」という。将来的にも高齢者の数は増え続け、医療・福祉分野に大きな影響を与えると予想されている。
通所介護
デイサービスのことをいい、特別養護老人ホームやデイサービスセンターなどの施設に日中通い、入浴や食事等の生活基本動作の介護サービスを中心にサービスが受けられる。自宅で介護を行う家族の負担軽減も目的のひとつとされている。
通所リハビリテーション
デイケアのことをいう。病院や診療所、介護老人保健施設などに通い、スタッフの指導の下リハビリテーションを受けることを目的とした自立支援サービスのこと。日常生活の基本動作の訓練や、身体機能の回復を目指す。要介護認定を受けないとデイケアのサービスは受けられない。
摘便
自力で自然に排便を行うことが難しい人に対し、肛門から直腸にまで指を挿入し硬くなった便を掻き出す方法。
癲癇
慢性的な脳の疾患。ニューロンという規則正しいリズムで活動を行う脳の神経細胞が、何らかの原因により過剰な興奮を起こしリズムを崩した事によって、急に意識を失い痙攣などの発作症状が起こる病気のこと。発作にも種類があり、全身に発作が起こる全般発作や、部分的な発作が起こる部分発作に分けられる。
特定疾病
加齢による精神的・身体的な変化に起因し、医学的に加齢と関係があるとされる病気。第2号被保険者である特定疾病の方は、介護のサービスを受ける事ができる。
介護保険によって定められている16種類の特定疾病
1.関節リウマチ
2.骨折を伴う骨粗鬆症
3.後縦靱帯骨化症
4.初老期における認知症
5.脊髄小脳変性症
6.多系統萎縮症
7.慢性閉塞性肺疾患
8.がん(末期)
9.筋萎縮性側索硬化症(ALS)
10.早老症
11.糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
12.脳血管疾患
13.閉塞性動脈硬化症
14.脊柱管狭窄症
15.進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病
16.両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
特別養護老人ホーム
介護サービスが受けられる介護施設で、運営は社会福祉法人・地方公共団体などが行っている。65歳以上で要介護度3以上が入居の対象者となり、認知症などの緊急性が高い者から優先的に入居できる。メリットとして費用が安く、長期入所も可能な為人気があり、入居待機者も多いのが現状。