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介護の基本一覧
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高齢者の生活にラジオ体操を取り入れてみましょう!
子供が夏になるとよく行うラジオ体操ですが、実はこの運動は高齢者にとっても高い効果があるといわれています。 介護施設でもラジオ体操を取り入れているところは少なくなく、高齢者の健康維持の役に立つ方法として人気があります。 ラジオ体操の効果について ある以上の年齢になると転んで大怪我をするなどの、問題が起こりやすくなります。 ラジオ体操はそのような問題の予防としても効果が高く、日頃使わない筋肉などを鍛えられる特徴を持っています。 この体操は関節を曲げる伸ばすなどの13種類の運動で構成されていて、体を動かす機会が減りがちな高齢者の問題を改善できるよさがあります。 また全身を動かすラジオ体操は血液やリンパの循環が促進されて、老廃物の排泄や冷え性の症状を緩和できる効果を得られます。 運動をしてリンパの循環が良くなると免疫力が向上し、細菌やウイルスによる病気の予防がしやすくなります。 ラジオ体操も行う時間によって効果が違います 夏休みの朝になると子供がラジオ体操をする習慣があるので、一般的には早朝にこの運動をするイメージがあります。 しかし実は他の時間帯に行うのも効果が高く、時間帯によって得られるものが変わってきます。 朝は起きたばかりなので筋肉や神経が十分に機能せず、血液も内蔵に集中しているため脳の調子もよくありません。 目覚めた後に行うラジオ体操は神経の活動を活発にするため、血液の流れを改善しやすく脳や筋肉の血の巡りを短時間でよい状態にできます。 昼に行うラジオ体操の効果としては、眠気を抑えられるメリットがあります。 昼食後、眠くなりやすいですが、食事の後で運動することによって眠気を抑えられます。 夜にラジオ体操をすると体温が上昇して、睡眠がしやすくなります。 就寝する二時間前に行うのが効果的で、お風呂に入る時に運動しておくとより効果を得られます。 ラジオ体操でいつまでも健康に! 負担の大きな運動が難しくなる高齢者ですが、ラジオ体操なら比較的楽に行なえます。 実はこの運動はカロリー消費が高めで、ウォーキングと同じ程度消費します。 一日に何度かラジオ体操をしておけば肥満防止になりやすく、更に筋力や歩行能力の向上の効果も得られます。 またこの体操は疲れづらい身体作りができるよさもあるので、日頃から疲れを感じやすい高齢者の体質改善にも利用されています。 高齢者に向いているラジオ体操 日頃からあまり運動をする機会がなく、体力が低下しやすい高齢者は何らかの対策が必要になります。 ラジオ体操は体に大きな負担がかからない運動で関節や筋肉を適度に動かし、体調が悪化しないようにできるよさがあります。 誰でも一度はやった経験がある運動なので高齢者にもわかりやすく、すぐに始められるため多くの介護施設で行われています
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定年後も働くシニアが増えてる!?
定年する年齢は60歳と多くの企業で定められていました。 しかし近年では医療技術の発展や健康に対して向上心を持つ人が増加傾向にあり、60歳という年齢は心身共に若いと多くの人が認識しています。 定年後も働く人は多くシニアライフを充実して過ごす人も少なくありません。 定年って何歳? 日本において戦後から高度経済成長期にかけて定年制度を設ける企業では、定年退職をする年齢を55歳と定めているところがほとんどでした。 現在の55歳の年齢の人たちを見ると、まだまだ現役で働くことが出来る若さを持つ人が目立ちます。 当時の寿命や生活習慣などを考えれば長生きする人は少なく、定年退職をする55歳という年齢が妥当でした。 社会は少子高齢化へ移行していきます。 この間に医療技術のめざましい発展や人々の関心が健康や長生きをするためにはどう取り組むべきかなどに移行し、テレビなどの情報を通じて健康に対しての知識を得る機会が増えていったのです。 医学の発展やこのような人々の取り組みにより日本は男女ともに平均寿命が世界トップレベルとなっていきました。 長い人生の中で働くことが出来る年齢も自然と上昇し、60歳という年齢が定年退職をする目安になっていったのです。 働く理由は? 寿命が延びることにより人生設計を改めて考えることが必要になりました。 定年退職後にもらえる退職金はその後の長い人生において十分ではなかったり、不景気による雇い止めやパート、アルバイトなど働き方の多様化により誰もが退職金をもらえる立場ではなくなっていったのです。 また長年積み立ててきた年金だけでは、生活をすることが困難な状況にあります。 このように60歳で定年退職を迎えても収入源がないため、定年後も積極的に働く人は増えているのです。 勿論このような状況下の中で生活費を稼ぐためだけではなく、旅行などの余暇を楽しむなど自分自身の定年後の楽しみのために働く人もいます。 働いて元気シニアライフを過ごしましょう! 定年年齢を引き上げたり今まで働いていた企業に正社員としてではなく、契約社員などとして再雇用してもらうなど様々な働き方の改革が起きています。 また年金問題や老後の生活に必要なお金は増加傾向にあるなど、不安なことばかりが耳に入る時代です。 しかし健康であるからこそ定年後も自分を求めて働く場所がある、と考えると健康であることに感謝する気持ちや、健康を持続させるためにどう取り組むべきかなど考えるきっかけにもなるのです。 これらを通じて今までとは違う人との関わり方や様々なことに対して勉強する機会が得られることは、いくつになっても素晴らしいことなのです。 定年とその後の人生 定年退職の年齢が変わっていく中で、定年後の過ごし方を見直すことが求められています。 年金の受給問題や寿命の伸び率など、生きていくために必要なお金は増すばかりです。 しかし定年後も心身共に働くことが出来のであれば、生活のためだけではなく今までとは違う人との関わり方などを学ぶ、絶好の機会であるともいえるのです。  
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年を取るとどうして背が低くなるの!?
子どもの頃は、加齢に伴い身長は高くなりますが、大人になり高齢者になってくるとどんどん身長は縮んでいくものです。 加齢によって身長が縮むことは当たり前のことだと放置する人もいますが、場合によって何らかの疾患のサインの可能性もあります。 加齢による身長の低下について紹介します。 低くなる原因は? 人種や性別にかかわらず、加齢によって身長はどんどんと低下します。 この身長の低下は、およそ30歳ごろから始まるとされており、加齢とともにその速度は増し、70歳ごろがピークです。 男性は70歳までにおよそ3センチメートル、女性は70歳までに5センチメートル縮んでいたという報告もあるほどです。 身長が低くなる原因は、骨や筋肉、関節などの状態が加齢によって変化することが関係しているといわれています。 年齢を重ねると、体内に含まれる水分が減少してしまいます。 すると、関節の間にある軟骨に含まれている水分も少なくなり、軟骨の厚みが薄くなります。 背骨にあるおよそ30の軟骨のすべての水分が減少すれば、身長は大幅に低くなるでしょう。 また、加齢によって筋力が低下したり、日常的に姿勢が悪かったりしても身長は低くなります。 筋力が低下すると、体をまっすぐな姿勢に保つことが難しくなります。 猫背や背骨が左右に曲がった状態、O脚やX脚などの姿勢がゆがんだ状態が長く続くと、その状態で固定されてしまい、結果的に姿勢が低くなるということです。 予防法 身長を低くさせないための予防法はいくつかあります。 大人になってからの生活習慣が身長低下の大きな原因のこともあるので、これらを改善すれば、身長低下を防ぐことも可能です。 予防法の一つは、無理のない範囲で筋肉を鍛えることです。 年を重ねると、足の筋肉が大きく低下するものなので、疲労を感じない程度の散歩や体を傷めない程度の体操を日常的に取り入れれば、足を中心として筋肉を維持することができます。 これらの運動を定期的に続けるとよいとされています。 また、バランスの良い食事も、予防法の一つです。 骨を丈夫にするためには、骨を構成する成分を摂取しなければなりません。 骨の主成分であるカルシウムをはじめとして、カルシウムの吸収を助けるビタミンⅮやマグネシウム、リン、たんぱく質を食事からバランスよくとることを心掛ける必要があります。 このほか、喫煙や過度の飲酒を控えることも予防のひとつです。 喫煙は血流を悪くし、過度な飲酒は体外に水分とともに必要な栄養成分まで排出してしまうことにつながります。 急激に低くなった時は病気のサインかも!? 加齢によって身長が縮むことは当然なので過度に気にする必要はありませんが、急激に低くなった場合は病気のサインの可能性もあります。 骨粗しょう症が原因によって身長が低下すると、骨がもろくなっているため、股関節をはじめとしたあらゆる部位の骨折に悩まされる可能性が高いです。 また、認知機能の衰えにつながることもあり、記憶力や認知能力が低下し、認知症を発症するリスクも高まります。 急激に身長が低下した場合は、医療機関に相談するとよいでしょう。 身長の変化と健康をしっかりと把握しよう 年齢を重ねれば、自然と身長は低くなります。 これは、水分量の低下による軟骨の減少や筋力の低下による猫背などが原因です。 身長の急激な低下は、何らかの病気のサインの可能性もあるほか、身長の低下を放置すると健康リスクも高まる可能性もあります。 適度な運動やバランスの良い食事を心がけて予防し、健康な体を維持してください。  
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つまづきや転びにくい靴を履きましょう!
どんどん年齢を重ねていくにつれて、つまづきやすくなっていることが悩みになっているという方もいるのではないでしょうか。 転びやすくなってしまう理由や、歩きやすい靴選びのポイントなどについてご紹介していきます。 どうして転びやすくなるの? 高齢になってくると、筋力が低下してしまい歩く時に足が上げにくくなってしまいます。 すり足のような歩き方になっているため、その分転んでしまう可能性も高くなるのかもしれません。 また、体調が悪かったり、体のどこかに痛みを感じたりしていると、そこをかばうように歩いてしまうこともあるはずです。 どちらか一方に重心をかけた歩き方は、バランスが取りにくくて転びやすくなります。 他にも、足が痛くなるなどの理由で、歩くことを避けている方は普段歩き慣れていませんよね。 久しぶりに歩いたら、感覚が掴めなくてつまづきやすくなることもあるでしょう。 歩きやすい靴選びのポイント 高齢者の方が靴を選ぶときは、歩きやすいかどうかをしっかりチェックすることが大切です。 転んだりつまづいたりしにくい靴が歩きやすい靴になるので、重量が軽いものを選ぶといいのではないでしょうか。 しかし、人によって歩きやすい靴の重要感が変わってくるので、試し履きをしながら合っているものを探してみてください。 また、靴のサイズが自分に合っているかということも重要なポイントになります。 大きすぎると、歩いている途中で脱げてきてしまう可能性があるからです。 逆に小さすぎても足が痛くなってしまうため、気を付けましょう。 すり足が気になる方は、つま先が上に反っているタイプの靴もいいかもしれません。 自分に合った靴で健康に! もしも自分に合っていない靴をそのまま履き続けてしまったら、歩きにくくて体がずっと緊張した状態になってしまいます。 その結果、体の色々な部分が痛くなってしまって、歩くのが嫌になったり、体調を崩してしまったりすることもあるかもしれません。 重さやサイズ、形状など、様々な観点から自分にぴったり合った靴を選ぶと、歩くことも楽しくなるのではないでしょうか。 健康的な生活を送っていくためにも、靴選びは慎重に行っていきたいですよね。 靴選びは健康に関わってくる! 高齢者の方は、足が上げにくいなどの理由から歩いている時に転びやすくなっています。 そういった原因をしっかり理解して、靴選びを慎重に行うことが大切です。 重くて歩きにくくないか、サイズが合っているかチェックしましょう。 自分に合った靴選びをすることが出来れば、歩きやすくなるはずです。 健康のためにも、楽しく歩いていきたいですよね
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味覚の変化で注意すること
子供のころに苦手だった食べ物が、大人になるにつれて美味しく感じた経験はありませんか。 人間の味覚は歳とともに変化すると言われていて、高齢者になると様々な変化が起こると考えられています。 そこで味覚の変化の基礎知識や注意したいことについて解説します。 味覚について 人間の味覚には塩味や甘味、酸味や旨味、苦味の5つがあります。 この5つの味を感じる取ることで食べ物を美味しく食べたり、食べる喜びを実感することが出来るのです。 味覚を感じ取っているのは、舌です。 舌の表面にある小さな突起がセンサーとなって、微妙な味の違いを察知してます。 センサーから脳に情報が伝わり、どのような味なのか判断しているのです。 味覚を感じる舌のセンサーは人間の新陳代謝によって、約10日ほどで生まれ変わります。 10日経てば新しい細胞に生まれ変わり、味覚に変化が訪れると言われています。 また味覚があることで人間は危険を察知することができ、腐っているものや毒があるものを回避することが可能です。 味の異常さに気付くことが出来れば、自分の健康を守ることに繋がります。 加齢による味覚変化 人間の味覚は体調や季節によって変化することもありますが、歳を重ねることで味覚が変化することも珍しくありません。 歳を重ねることで味覚が変化する原因の一つに、味を感じ取る部分の味蕾が減少することが挙げれます。 高齢者の味蕾の数は新生児と比べると3割程度少なくなっているという研究結果もあり、加齢によって味覚を察知するセンサーが少なくなって衰えるのです。 これはどのような健康状況の人でも起こりうるというもので、誰でも味覚が変わる可能性があります。 加齢によって唾液の量が減っても、味覚が変わります。 唾液が減ると口の中が乾燥してしまい、味覚が鈍感になります。 口の中の潤いが無くなると味蕾の働きが低下し、より味を感じにくくなるケースもあるのです。 しっかりと噛むことも難しくなり、食べ物の味も薄くなります。 薬による味覚変化 薬の影響を受けて、味覚変化が起こることもあります。 これは薬の副作用の一種で、様々な病気の治療のために薬を飲む機会がある高齢者に多い原因となっています。 薬を長期間服用していると亜鉛不足になりやすく、味覚障害が起こる仕組みです。 薬を飲み始めてから味を感じなくなってしまったときには、医療機関に相談することが大切です。 亜鉛不足を誘発させる薬には血圧を下げる薬や利尿剤があるので、注意します。 日々の食事で味覚変化に気を付けましょう! 楽しく食事をし、きちんと栄養を摂取するためにも日頃から食事に気を付けることが大事です。 味が薄いと感じるからと塩辛い味付けにすると健康を害することもあるので、味が薄くても満足するような食事を心掛けます。 塩を抑える代わりに旨味を引き出したり、出汁をきかせて薄味を感じさせない工夫をしましょう。 物足りないと感じるときには梅干しやお酢などを使って、少し刺激がある味にすると満足しやすくなります。 味覚の変化と上手に付き合う 歳を重ねると、ほとんどの人が味覚に変化が訪れます。 味覚に変化が無いと食事がつまらなくなったり、生きる喜びを感じられなくなることもあります。 そんなときには味覚の変化に上手く対応して、どのような対策をすれば楽しく食事が出来るのか考えましょう。 困ったときには専門家である医師や薬剤師、栄養士や介護士などと相談して味覚の変化と上手に付き合いましょう。  
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高齢者の口腔ケアに電動歯ブラシがいい!?
口腔ケアは、高齢者が健康な毎日を送るうえで欠かせないものです。 しかし、毎食後の歯磨きを負担に感じている高齢者も少なくありません。 そこで、歯磨きの負担を軽減してくれる電動歯ブラシについて、メリットなどをご紹介します。 口腔環境が悪いとどうなるの? 口腔環境が悪いと、口腔内で細菌が増殖してしまい、誤嚥性肺炎を発症するリスクが高まります。 気管に食べ物などが誤って入ってしまった場合、通常はむせて気管から排出しようとします。 しかし、高齢者はこの反射機能が衰えているため、特に注意が必要なのです。 高齢になるほど舌を動かす筋肉や噛む力が衰えていくため、誤嚥を起こしやすくなります。 誤嚥によって、口腔内の細菌が唾液や食べ物などと一緒に肺に入ってしまうと、肺の中で細菌が繁殖して炎症を起こします。 これが誤嚥性肺炎です。 電動歯ブラシのメリット 電動歯ブラシは、歯磨きの負担を軽減してくれます。 手の筋力が衰えてきて、歯ブラシを動かすのが大変という方におすすめです。 電動歯ブラシは歯に軽く当てるだけで汚れを落としてくれるので、手を細かく動かさずにすみ、手が疲れにくい点がメリットといえます。 介助者が歯磨きをしてあげている場合も、電動歯ブラシなら負担が減りますよね。 また、ブラシが高速回転したり振動したりするので、歯垢を効率よく除去してくれるのです。 加えて、細かな振動が歯茎をマッサージしてくれるという効果も得られます。 デメリットもあるので自分にあったものを取り入れてみましょう! 電動歯ブラシにはデメリットもあります。 初めて使うという方は特に、力の加減がわからず、強く磨きすぎてしまうことがあるようです。 大切な歯茎や歯が傷ついてしまうおそれもあるため、電動歯ブラシを強く押しつけないように注意しましょう。 ポイントは、通常の歯ブラシで磨くときのように小刻みに動かさないことです。 ブラシが自動で振動してくれるので、歯に軽く当てるような感じで少しずつ位置を移動させていきましょう。 同じ場所をずっと磨き続けることも、磨きすぎになる可能性があるため要注意です。 ブラシの大きさや振動の仕方など、さまざまなタイプの電動歯ブラシがありますので、自分に合うものを探してみましょう。 電動歯ブラシを使って、口腔内を清潔に保ちましょう 電動歯ブラシは軽い力で歯を効率よく磨くことができるため、握力の衰えてきた高齢者にもおすすめです。 歯磨きが不十分で口腔環境が悪くなってしまうと、誤嚥性肺炎を発症してしまうおそれがあります。 肺炎の原因となる細菌を口腔内に増やさないためにも、電動歯ブラシを使ってみてはいかがでしょうか。 いったん慣れてしまえば、歯磨きがずいぶん楽になりますよ
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老人ホームでの服装について
老人ホームでの生活をスタートするにあたり、どのような服装が良いのか悩む方もいらっしゃると思います。 自分が好きな服を着ることができるのか、おしゃれを楽しめるのか気になりますよね。 老人ホームでの服装についてご紹介します。 どんな服装がいいの? 基本的にこの服装でなければならない、という決まりはありません。 好みの服を着ることができます。 ただし、集団での生活となるためエアコンの温度設定を個人に合わせることが難しい場合があります。 体温を調整しやすいように、季節に応じてカーディガンや羽織物があると便利です。 また、長時間座ると足がむくむことがあるため、締め付けのないゆったりとした服装が良いでしょう。 転倒防止のため靴下は滑り止めがついているものを選ぶことをおすすめします。 転倒リスクや介護度に合わせた動きやすい服装が良いです。 華美になりすぎず、オシャレを忘れずに! 動きやすい服装が良いからと言って、パジャマやジャージのような服装である必要はありません。 その日着る服や身に着けるものによって気分が晴れやかになるので、ご自身が好きな服装で結構です。 ただし、あまりにも華美な服装でいると、洗濯がしにくい、動きにくい等、日々の生活に支障をきたす可能性があるため避けたほうが良いでしょう。 転倒につながりやすい素材やデザインは避けつつ、ご自身のオシャレを楽しみましょう。 要介護度によって選ぶことも大切です 身体介護が必要な場合は着脱しやすい服を選んだほうが良いでしょう。 ある程度自分でできるのか、身体介護が必要なのか事前に確認し、必要に応じて準備をしましょう。 前開きの服装にするか、プルオーバータイプが良いのか、マジックテープを使用した服を準備したほうがよいか考える必要があります。 介護する人にもされる人にも快適な服装選びを! 個人のオシャレを楽しみつつ、介護に便利な服装が好ましいです。 トイレやお風呂の介助が必要な方は、ぴったりとしたズボンよりもリハビリパンツのようなゆったりとしたものがおススメです。 また、老人ホームでは室内で過ごすだけでなく、医療機関への通院やお買い物、イベントのために外出する機会も多くあります。 様々なシチュエーションに合わせて、着やすく、便利で、安全な服装を選びましょう。 より快適なホーム生活を! 自宅で生活していたときのように自由にオシャレを楽しむことができます。 お気に入りの洋服を持ち込むことはできますが、ホームによって洗濯の方法が異なるため注意しましょう。 また、収容スペースも限られるため、事前にホームに確認してみてください。 素材やデザインを考えて、ご自身に合った服装で過ごすことで、より楽しく快適な生活を送ることができるでしょう
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介護施設や老人ホームで歌うことのメリットについて
介護施設や老人ホームではよく歌が歌われていますが、そこにはどのような意味があるのでしょうか? この記事では歌うメリットや頻繁に歌われている曲、また歌う際はどのような工夫をしているか等について紹介していきます。 どんなメリットがあるか? 介護施設や老人ホームで歌を歌う機会が多いのは、まず身体機能へ良い作用をもたらしてくれるからです。 高齢者になると自然と体を動かすのが億劫になり、心肺機能も低下していきます。 ただ無理に体を動かすのは禁物です。 その点、歌うという行為は大きく呼吸して心肺をしっかり使うため、心肺機能の維持や向上にも繋がるという訳です。 また口を大きく動かす事で口周りの筋肉が鍛えられ、高齢者に起こりがちな誤嚥を防止する事も出来ます。 そして歌うためには音程やリズム、歌詞を覚えなければいけません。 好きな曲であれば上手に歌いたいという気持ちも強くなり、一生懸命覚えようと努力します。 すると必然的に脳も活性化されるので、認知症予防効果や記憶力の向上が期待出来るようになるのです。 どんな歌が歌われてるの? よく歌われているのは昔ながらの童謡、人気の演歌や歌謡曲です。 そもそも知っている曲でなければ、歌への興味もわきませんが、一度は耳にした事がある童謡や演歌、歌謡曲なら高齢者にも馴染みがあります。 曲を聴きながら昔を懐かしむ事が出来る訳ですが、ただ思い出に浸るだけではありません。 馴染みの曲を歌う、聞くという行為は回想法というれっきとした音楽療法の一つで、目や耳など五感を使って昔を思い出そうとすると、脳の活性化に繋がって認知症の進行を抑えられるのです。 また高齢者に認知度の高い曲であれば皆がリズムに乗りやすく、共に施設で過ごす者同士が打ち解けるきっかけにも成り得ます。 様々な工夫で楽しみながら取り入れていきましょう 歌い方は施設によって変わってきます。 身体が不自由な利用者が多い施設であれば、体を動かすような歌い方は無理ですが、比較的元気な利用者が揃っている施設では、歌い方にも工夫をこらしています。 例えば手拍子をとりながら、皆で楽しく歌うというレクリエーションは人気が高いです。 手拍子つきだと口だけではなく手も動かせ、リズムに乗り遅れまいと必死になる事で脳トレ効果もあります。 その他、ピアノ演奏に合わせて歌う、利用者自身が楽器を演奏しながら歌うなど、生の音楽を体感出来るよう工夫している所も多いです。 介護施設で様々な効果が得られる歌 音楽にはリラックス効果や気持ちを高める効果がありますが、介護施設や老人ホームで過ごす高齢者も同じです。 何となく気持ちが悶々としている時も、好きな曲を歌えば自然とリフレッシュできるのです。 また脳を活性化させるという意味でも歌う行為は有効で、認知症の予防や進行を遅らせるためにも積極的に取り入れるべきレクリエーションと言えます。  
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寒い季節に不足するビタミンDを摂りましょう!
カルシウムの吸収を助けるだけでなく筋力アップの効果が期待できることで、フレイル予防に役立つビタミンDですが、寒い冬になると不足しがちになることをご存知でしょうか。 この記事では、その理由とビタミンDの上手な摂り方についてご紹介します。 どうして寒くなると不足するの? ビタミンDは、日本人の食事摂取基準によると成人で1日5.5µg摂取するべきとされていますが、食べ物以外にも肌が紫外線にあたることで生成されるのが特徴です。 5.5µgのビタミンDをつくるのに必要な日照時間は地域や時間帯によって異なりますが、例えば7月時点の比較的日照時間が短い札幌の場合で、朝9時であれば7.4分とされており、日常生活のなかで補われていることがほとんどです。 しかし、冬場になるとどの地域でも日照時間が大幅に短くなり推奨摂取量をまかなうことは難しくなります。 そのため、寒い冬場はしっかり日光を浴びることを意識し食事からの摂取も積極的に行う必要があります。 ビタミンDを多く含む食品 実はビタミンDを含む食材は多くはないため、日々の食事で意識して摂取することが大切です。 主に、魚介類やきのこ類、卵類に含まれており、魚介類で特にビタミンDが豊富な食材としては、鮭・マイワシ・サンマなどが挙げられます。 その他、うなぎやカレイ、しらすにも多く含まれています。 きのこ類の中では、舞茸・エリンギ・きくらげや干し椎茸がビタミンDが多く、紫外線にあたるとさらに増えるため天日干しにするとより効果的です。 ビタミンDは、1日の耐用上限が決まっており成人で1日100µgとなっているため、サプリなどによる摂り過ぎに注意するようにしましょう。 毎日の献立に一品加えてみましょう ビタミンDを効率的に摂取するには、いつもの献立に一品取り入れてみるのが有効です。 例えば、鮭は椎茸と一緒にガーリックチーズ蒸しにすればビタミンDたっぷりの立派な主菜になります。 バターを使うことで、脂溶性のビタミンDを効果的に摂ることができますよ。 また、きくらげや干し椎茸を使った簡単なナムルやソテーは、常備菜として作っておけば手軽に毎日の食卓に出すことができます。 自分に合った方法で、効率良くビタミンDの摂取を目指しましょう。 寒い季節は毎日の食事で積極的にビタミンD摂取を 日光を浴びることで補えるビタミンDは、日照時間の短い冬場にはどうしても不足しがちです。 深刻なビタミンD不足による骨量や筋肉量の低下などを防ぐためにも、ビタミンDが豊富な食材や効率の良い調理方法を把握し、毎日の食事で意識的に摂取することが大切といえます。 フレイル対策のひとつとして、ぜひ参考にしてください
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高齢者の服装選び、どうしてますか?
介護施設を利用するときに気になるポイントとして挙げられるのが、高齢者の服装選びではないでしょうか。 選んだ衣服によって、高齢者や介助者の気分は変わるでしょう。 そこで今回は高齢者の衣服選びについて紹介していきます。 介助者優先!? 介護施設を利用する高齢者の衣服を選ぶときには、介助者を優先して考えてしまうケースが多い傾向にあります。 介助者のサポートが行いやすいような衣服を優先的に選んでしまうので、その衣服が高齢者の好むような衣服ではない可能性も考えられます。 特に衣服の着脱に関する介助活動が必要な場合には、オシャレな衣服よりも着脱の行いやすい衣服を選択してしまうことが多いです。 しかし、衣服は高齢者の心理状況に影響を及ぼす可能性があります。 着脱しやすい衣服よりもオシャレな衣服や好みに合った衣服を着ている方が日常的な生活に良い影響を与えてくれる可能性もあるので、介助者を優先するばかりではなく高齢者の気持ちも考えるのが大切だと言えます。 服装選びはご本人に・・・ 衣服は高齢者の気持ちを前向きなものにしてくれる可能性も高いです。 そのため高齢者の希望に沿った衣服選びが重要だと言えます。 しかし、衣服の好みは本人しか分からないという場合も多いでしょう。 そのような状況であれば、服装選びは本人に任せるのが良いです。 特に重病を患っているわけではなく、ある程度の問題であれば自分で判断できるという人には服装選びも本人に任せるのが効果的だと言えます。 病状によって機能性も大切です 基本的には高齢者の意思を尊重した衣服選びが良いでしょう。 しかし、病状によっては機能性を重視した方が良いケースも考えられます。 例えば認知症を患っている人は、服装選びや衣服の着脱が困難なケースが多いです。 このような場合は介助者が衣服の着脱を手伝うケースが多いので、介助者を優先して機能性に優れた衣服を選ぶのが有効だと考えられます。 ボタンの少ない服や袖の広い服であれば、着脱が行いやすいでしょう。 お気に入りの衣服を着てもらいましょう! お気に入りの衣服を着て生活できるかどうかは、介護施設を利用する高齢者にとって重要な問題です。 お気に入りの衣服を着ることができれば、リハビリ訓練にも意欲的になってくれる可能性が高いでしょう。 介助者に服の好みがあるように高齢者にも服の好みがあるので、お気に入りの衣服を着てもらえるようなサポートが大切です。 例えば新しい服を買うときには、介助者が高齢者と一緒に買い物をするのが良いと言えます。 衣服選びで高齢者の過ごしやすい環境を整えよう 介護施設を利用する高齢者が過ごしやすいような環境を整えるのは大切な要素です。 しかし、良い環境作りに重要なのは技術力や設備投資だけではありません。 高齢者に寄り添うような衣服選びを行うことも、高齢者の過ごしやすい環境作りには重要なポイントだと言えます。 本人にも意思があり、好みがあるので高齢者の意見を聞きながら衣服選びを行うのが効果的です
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手すりを使って室内の危険を減らしましょう!
若い頃は必須というほどの物でもなかった手すりですが、高齢者にとっては非常に重要な補助器具です。 今回は手すりにどのような役割があるか、どのようなメリットがあるかの説明や、手すりの種類の紹介などを行っていきます。 手すりの役割 手すりの役割には様々なものがありますが、主なものとして以下があります。 バランスを崩さないための補助 高齢者は足腰が弱っているため、ただ歩くだけでもバランスを崩しやすい側面があります。 特に階段などではその危険も顕著になっており、手すりによってバランスを取りやすくすることには大きな意義があります。 転倒防止 バランスを崩して転倒してしまうと、高齢者は骨密度も低下しているため骨折しやすくなってます。 手すりがあればバランスを崩した時もとっさに手すりを強く掴むことで、転倒する事までは防ぐことができるのです。 手すりの種類 取り付け型 家の壁に直接取り付けるタイプの手すりです。 揺れたりすることがなく安定感もありますが、リフォームになるので費用が多めに掛かることや、取り外しも気軽にはできないので場合によっては邪魔になることもあります。 据え置き型 据え置き型は置くだけで使える手すりです。 安定感も悪くなく、主にベッドから立ち上がる時などに使われます。 可動型 可動式は普段は収納されていますが、引き出すことで手すりとして使える様になるタイプです。 高齢者が子供や孫などと同居している際、普段は手すりをじゃまにならない用収納できるのが特徴です。 しかし引き出す手間があるので使用の手軽さは失われてしまいます。 突っ張り型 伸びる棒をつっぱらせることで固定する手すりです。 主に縦に伸ばして、立ち上がる時の補助として活用します。 使うメリット 手すりを使うメリットは上記でも説明した通りバランスを崩しにくくなることや、バランスを崩した時も大きな怪我に繋がらないようにすることなどの、命綱の役割も果たしています。 また手すりにより掛かる形で利用すれば足腰への負担を分散できるので、高齢者にとっては非常に歩きやすくなるのも大きなメリットでしょう。 手すりがあることで高齢者の活動範囲も広がりますし、歩き回る事が億劫に感じにくくなる事は、運動量の増加にも繋がります。 普段から適度な運動をして健康維持をしたい高齢者にとって手すりは非常に効果的な補助器具兼運動器具とも言えるでしょう。 家族全員が安心して暮らせるようにしましょう 高齢者との共同生活は、いつ怪我をしてしまわないかと心配することも多いですし、手すりがなければ肩を貸して歩行を補助しなければならないシーンなどもあって大変です。 しかし手すりがあれば怪我をする危険性を大きく減らすことが可能ですし、手助けが必要になるような歩行も、手すりにより掛かりながらであれば一人で歩けます。 介護の負担軽減や、怪我の心配をせずに一緒にくらいしていけるという安心のためにも手すりは重要な役割を持っていると言えるでしょう。 高齢者だけでなく皆の安心のためにも手すりを導入しよう 手すりは高齢者の体を守ってくれるので、家族も安心して一緒に暮らすことが出来るようになる頼もしいアイテムです。 手すりが邪魔に感じる場合でも可動式などを導入すれば普段は収納することも可能です。 最初から家の全てに配置するのではなく、まずは高齢者がよく移動するルート上に配置して、手すりによってどのくらい便利になるか、安心できるようになるかを確かめてみても良いでしょう。  
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【高齢者の便秘】年齢が上がるほど増加傾向!?
人間は年齢を重ねると体の機能が低下していき、若い時に起こらなかった症状が現れることもあります。 排便がスムーズに行かなくなる便秘もその一つです。 今回は、高齢者の便秘の原因や改善に必要な対処法について解説していきます。 原因 若い時は毎日のように出ていた便が、年齢を重ねたことで急に出なくなるというケースは珍しくありません。 高齢者の便秘で考えられる原因はいくつかありますが、比較的多いと言われているのが筋肉の衰えです。 一見すると関係がないようにも思えますが、人間の体は肛門などの出口に便が近づくと、無意識に周辺の筋肉を緩ませて排便を促す構造になっています。 年齢によって筋力が衰えてくると正常にこの機能が働かなくなって排泄がし難くなってしまうのです。 そのほかにも、食事や水分の摂取量の減少によって、腸に溜まっている便が固まってしまうのも便秘の原因の一つとされています。 病気が隠れていることも・・・ 便秘の原因は機能の衰えや生活習慣の変化だけでなく、病気の影響で便秘になってしまうケースも少なくありません。 排便のペースは個人差がありますが、数か月間に渡って続いている場合に考えられるのが消化器系のトラブルになります。 便秘に繋がる消化器系の病気で疑われるのは大腸ガン、炎症性腸疾患などです。 これらの病気を患っている人は、腸管が通常より狭くなったり正常な働きができなくなるため、便秘になってしまうと言われています。 どちらも初期の段階では気が付き難く、進行してから見つかることが多いので注意が必要です。 急な体重の減少や就寝中の腹中、血便などが見られた時は早めに専門医の診察を受けなくてはいけません。 食事や生活習慣で解消 原因が病気以外だった場合には、日常生活の見直しによって解消することもできます。 まず基本となるのが食生活の改善です。 1日3回規則正しく食べるのはもちろん、排便を促す効果が期待できる食物繊維など、内容にも注意を払っていくことが重要になります。 食事と併せて大事なポイントとなるのが運動です。 筋肉の衰えを防ぐために体に負担が掛からない程度の運動を毎日続けていくことが大切になります。 便の回数や量をチェックして早めに対処する 便は腸に溜まった状態が長い期間続くと糞塊となって、腸閉塞を始めとした様々な病気を引き起こす原因になると言われています。 若い時に比べて出なくなったと感じたら、1週間の回数や1度の排泄の量をチェックすることが大切です。 便秘の原因が病気だった場合には早期の発見が重要となるので、体調に変化がなくても専門の機関で検査を受けるようにしなくてはいけません
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高齢者の骨折は予防が大切です
高齢者は怪我をすると治りにくいと言われていますが、これは加齢によって新陳代謝が低下し、損傷した部分の回復が遅くなるためです。 特に骨がもろくなり、少しの衝撃で骨折するおそれもあります。 原因や治療、怪我をしないための工夫について学びましょう。 高齢者に多い骨折の箇所 体の中で骨が通っている部分はどこも骨折する可能性がありますが、高齢者の場合は特に肩、手首、腰のすぐ上の背骨、太ももの付け根が骨折しやすいとされています。 これらの部分は転倒した際に強い衝撃が伝わることから、他の部分よりも骨折のリスクが高いと言えます。 骨折の原因は? 高齢者が骨折する原因の多くは加齢による骨の耐久性の低下です。 骨を形成するカルシウムは加齢によって次第に減少し、それに伴って内部に無数の小さな空洞が生じます。 年齢を重ねるほど骨がもろくなり、少しの衝撃でも亀裂が生じて骨折の状態になってしまうのです。 また、長年の圧力によって骨が潰れたり変形する疲労骨折も高齢者に多く見られます。 腰やひざなど、体の重みが加わる部分の骨が疲労骨折になりやすく、痛みも感じないため気が付くのが遅れやすい問題があります。 治療方法 高齢者の骨折治療は折れた部分の修復と固定が主であり、この点は若い人への治療と変わりません。 その一方で高齢者は加齢による体力の低下で病気を患っていることが少なくないため、体調が改善するのを待ってから骨折治療を行うケースもあります。 骨折の予防は? 高齢者の骨折リスクが高いのは加齢によって骨がもろくなっているためです。 そのため、日頃から適切なケアを行うと共に、骨を頑丈にする生活習慣を持つことが効果的な予防策と言えます。 骨を丈夫にするとされるカルシウムやビタミンD、たんぱく質を摂取することが重要です。 また、筋力の低下も骨折のリスクが増える原因のひとつなので、適度な運動で体を鍛える必要もあります。 急激な運動は却って体を悪くするので、軽い運動を長く続けるのが安全な方法と言えます。 骨折の多くは転倒によって起こるので、転ばない歩き方を学ぶのも効果的な予防策のひとつです。 住まいをバリアフリー化する他、外出時は体を支えるための杖を使うことを忘れてはいけません。 健やかで安全な暮らしが骨折予防の最善策 高齢者は怪我が治りにくく、特に骨折をするとそのまま寝たきりになってしまうことも珍しくありません。 毎日を健やかに暮らすには骨を丈夫にすると共に、転倒しないように注意することが何よりも大切なことです。 カルシウムなど骨を作る栄養を積極的に摂取する他、運動によって体を鍛える、転倒防止のために杖を持ち歩くなどの予防策が必要と言えます。  
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【手押し車】シルバーカーの選び方
高齢者用手押し車はシルバーカーとも呼ばれ、高齢者の歩行をサポートしてくれる便利な道具です。 加齢によって足腰が衰え、歩行が心配な場合に使用します。 転倒などのリスクを回避することができるためシルバーカーは人気です。 シルバーカーの選び方を詳しく解説します。 選び方とポイント シルバーカーを選ぶ際には、実際にどんな場所でどのように使用するのかを考えることがポイントです。 シルバーカーにはコンパクトなものや、荷物が多く入れられる大きめのものなどがあります。 バスや電車などを利用する場合にはコンパクトなタイプが合っていますし、買い物に使用する場合には荷物を入れるスペースがあるものが便利です。 シルバーカーを使用する道の幅なども事前に確認しておくと、購入後に使いにくいといったトラブルを回避できます。 購入方法 シルバーカーは人気のため、様々な場所で購入が可能です。 ホームセンターや家具屋、ネットショッピングなどで取り扱っている場合もあります。 ただし、それらの場所ではシルバーカーの品ぞろえや在庫が少ない場合もありますので注意してください。 介護用品の専門店はシルバーカーを豊富に取り扱っていますし、介護商品の知識があるスタッフから説明を受けることも可能だというメリットがあります。 安全基準をクリアしたものか確認を! シルバーカーを購入する際には、価格に目が行きがちですが価格よりも安全性を重視してください。 安全性が信頼できるものでないと、思わぬ事故やケガにつながることもあり得ます。 安全性を確認するためには、SGマークの有無で判断しましょう。 一般財団法人製品安全協会が定めている安全基準をクリアしたシルバーカーにはSGマークがついています。 海外メーカーによるシルバーカーの中には、安全テストなどを行っているのか不明なものもあるため注意が必要です。 一緒に見て選びましょう どんなに厳選してシルバーカーを選んでも、高齢者本人が不満を感じて使ってもらえないというケースもあります。 高齢者の身長や生活環境などによって最適なシルバーカーは異なるのが特徴です。 また高齢者はこだわりが強くなる傾向もありますので、できれば一緒にシルバーカーを見て本人が気に入って使えるものを選ぶのがベストです。 シルバーカーは慎重に選ぼう! シルバーカーは歩行をサポートする道具として便利です。 荷物を載せられたり、疲れた時にはイスとしても使用できるのでどこでも休憩をすることができます。 様々なタイプのシルバーカーが販売されていますが、安心して使用するためにも安全基準をクリアしているものを選びましょう。 また実際に使用してみて、高齢者の体に合っているかを確認するとより確実です
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介護の臭い対策について
介護をしているときに気になるのが、体臭や口臭などの臭いです。 介護のときに生じる臭いは介護をする人はもちろんのこと、介護をされる側にも大きなストレスになってしまうことがあります。 そこで介護のときの臭いの原因や対策について解説します。 臭いの原因 臭いの原因の一つには、高齢者の体臭が挙げられます。 頭皮の臭いや身体の汗などから、臭いがすることがあります。 もちろん個人差はありますが、自分自身で入浴をすることが困難な人は汗や皮脂が溜まりやすくなっているのです。 また手が麻痺していたり、思うように動かない部分がある人も体臭がするケースも珍しくありません。 加齢に伴って加齢臭が発生したり、褥瘡によって皮膚の状態が悪化しているときにも臭いの原因となります。 オムツやポータブルトイレなどを利用しているときも、臭いの元になります。 オムツに排泄物が付着していたり、ポータブルトイレの中身をそのままにしていると部屋に嫌な臭いが充満してしまうのです。 長時間そのままの状態で放置しているとベッドや壁、床などに臭いが移ることもあるので注意が必要です。 口臭ある人も、臭いの原因となります。 歳を重ねると自然に唾液の分泌量が減ったり、歯周病が進行して口臭がキツくなる人が中には居ます。 入れ歯の手入れが行き届いていなかったり、胃腸の不調が続くと口の臭いが気になることがあるのです。 対策法をご紹介 体臭が気になるときには、出来るだけ入浴する回数を増やしましょう。 入浴をすれば汚れや皮脂を落としやすくなりますし、清潔な状態を保てるので一石二鳥です。 入浴はリラックス効果もあると言われているので、高齢者の心の安らぎに繋がります。 入浴を定期的にするのは無理なときには、清拭です。 温かで清潔なタオルを使って、身体を優しく拭きます。 臭いの原因になりやすい首筋や脇、陰部を中心に拭くのがポイントです。 入浴が出来なくても清拭をすれば、ある程度の汚れは落とせます。 オムツやポータブルトイレは、小まめに交換することが重要です。 オムツ交換のときには陰部を柔らかなタオルなどで清潔にして、臭いの元を絶ちます。 大便のときには洗浄ボトルを使えば、綺麗に洗い流すと臭いも気にならなくなるので便利です。 ポータブルトイレを使ったあとにはすぐに流して、トイレを洗います。 それでも臭いが気になるときには、あらかじめ防臭液を入れておくのもおすすめです。 口臭が強い場合は、食後の歯ブラシです。 食事で遺った食べカスなどを取り除けば、口臭対策になります。 歯磨きが難しい人は、うがいだけでも行います。 居心地の良い環境づくりを! 介護のストレスを軽減させるためにも、居心地の良い環境づくりをします。 高齢者が居る部屋は定期的に換気をして、空気の入れ替えをします。 常に新鮮な空気が入ってくるようになるので臭いもそこまで気になることがなく、介護もしやすくなります。 一回の換気は五分程度で十分なので、臭いが気になったタイミングで換気をしましょう。 お互いが気持ちよく過ごすために 介護をする人とされる人がお互いに気持ちよく過ごすためにも、積極的に臭い対策をすることが大事です。 嫌な臭いがするからなるべく近寄らない、部屋には入らないような状態にならないためにも早めの対策が必要です。 臭いが生じたら原因を突き止めて、それに合った対応をします。 様々な防臭対策もありますし、介護の臭いを抑えるグッズも販売されているので、我慢せずに対策しましょう
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おやつを楽しみながら、水分・栄養補給もしっかりしましょう!
おやつには子供のためのもの、というイメージがあるかもしれません。 実は、高齢者にとってもおやつは必要です。 しかし、子供のおやつと高齢者のおやつは、役割や注意すべきことが違います。 高齢者のおやつの役割やおすすめメニュー、注意点などを紹介します。 高齢者のおやつの役割 高齢になると活動量が減り、食が細くなりがちです。 毎日に必要な栄養を、食事だけで摂取することが難しくなってきます。 食欲はあっても、胃腸や歯などの機能が低下して、食べたくてもなかなか思うように食べられない人もいます。 食事ができないと、栄養不足や水分不足になり、筋力低下や便秘などの機能障害や体調悪化を引き起こします。 また、高齢者は喉の渇きを感じにくくなる傾向があるため、水分不足による熱中症にも注意が必要です。 高齢者のおやつには、このような栄養不足や水分不足を解消する役割があります。 さらに、おやつは見た目が華やかだったり、季節を感じられたりするので、心の栄養補給にもなるでしょう。 おやつを食べながら家族や仲間とおしゃべりすれば、リフレッシュできて気分も明るくなります。 楽しい時間を過ごすと、五感が刺激されて脳の活性化に効果的です。 おすすめメニュー 高齢者のおやつのメニューとしては、ゼリーやプリン、ムースなど柔らかくて喉越しの良いものがおすすめです。 とくに、ゼリーは比較的低カロリーで、糖尿病などカロリー制限が必要な人にも食べやすく、水分補給もできます。 ビタミンやミネラルなどの栄養と水分が豊富なフルーツもおすすめです。 旬のフルーツは瑞々しくて季節感もあり、喜ばれるでしょう。 このほか、春の桜餅や秋の月見団子など、会話のきっかけになるようなおやつもおすすめです。 注意点 高齢者はさまざまな持病により、食事制限の必要がある人が少なくありません。 したがって、高カロリー、高脂質、塩分過多なおやつは避けるべきでしょう。 また、高齢者は呑み込む力が弱く、喉詰まりを起こしがちです。 お餅や固めのゼリーなどは小さく切って供すると良いでしょう。 おやつはあくまでも補助食品であるため、量や時間にも注意が必要です。 食事と食事の間に、小腹を満たす程度の量に留めるようにしましょう。 高齢者に適したおやつで体と心に栄養を! 食事は命を守るために必要というだけでなく、生活の中の大きな楽しみの一つです。 自由に活動することがままならない高齢者にとって、食事の楽しみは一日の中でさらに大きな比重を占めます。 しかし、機能低下などにより思うように食事が採れなかったり、食欲がなくなったりする高齢者にはおやつが必要です。 食べる楽しみと栄養補給のために、高齢者に適したおやつを用意して、元気に過ごしてもらいましょう
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介護パジャマの選び方
高齢化社会が進み、施設や自宅で介護することも多くなり、様々な機能を持った介護用パジャマも増えてきました。 このパジャマはケアされる側だけではなく、する側の負担も軽減するように工夫されています。 どんなパジャマの種類があるのか、選び方も含め説明します。 介護用パジャマの種類 上下に分かれているパジャマ 介護用は通常のパジャマと違い、殆どが前開きになっていて、ボタンの代わりにマジックテープやファスナーを使用することで、着替えの負担を減らしています。 上は食事、下は排泄などで汚れた際には、それぞれ別に着替えができて、介護施設や自宅介護、病院などで幅広く使用されています。 つなぎパジャマ 上下とも繋がっていて一体化し、首元から足元まで前開きができるようになっています。 これには大きく分けて2つの種類があり、ホックが付いていないものと、特殊なホックを付けることでファスナーを下ろせないようにしたものがあります。 このパジャマは認知症の人による自傷行為や、オムツいじりなどの不潔行為を防止したり、オムツ替えや体の清拭が短時間で行うことができます。 その他にも胃瘻の管を部分的に出せるように、部分開閉が出来るつなぎパジャマもあります。 ねまき 左右の前合わせを紐で結ぶだけなので着替えがとても簡単で、手術や検査等また骨折した場合によく使用されています。 ゆったりと作られているので前がはだけないように、マジックテープやボタンなどを取り付けたねまきもあります。 介護用パジャマの選び方 使用者の介護の度合で選ぶ 介護用パジャマは使用者や介護に応じて工夫がされているので、それに合わせたパジャマを選ぶ必要があります。 介護の度合に合わせて、自分である程度動けるようなら上下のパジャマタイプ、認知症がある場合はつなぎパジャマタイプを選び、寝たきりで動くことが困難であれば、ねまきタイプにするなど、ケアを行う際に便利なものを選ぶと良いでしょう。 肌に良いものを選ぶ 着替えがとても簡単なパジャマですが、使用する人にとって快適であることも重要です。 寝たきりの場合、床ずれなどを引き起こしたり、通気性が悪いものだと汗疹など起こしやすくなるので、布地は肌に良いものを選びましょう。 肌に優しい綿は吸湿性・吸水性にも優れています。 何度も洗濯をして使用したいのであれば、綿とレーヨンを混紡した素材を選ぶと柔らかさが長続きします。 綿とポリエステルの混素材は速乾性があり手触りもよいので、暑い季節にはとても良いですが、冬場は静電気を帯びやすい素材なので注意が必要です。 使用者の好みを参考に選びましょう! 介護用のパジャマといえば、白や薄い青色などの清潔感ある色合いが多かったですが、最近では明るくて華やかなデザインも増えてきています。 長期間の入院や寝たきり状態の場合、殆どパジャマ姿で過ごすことになるので、少しでもおしゃれを楽しんだり、明るい色合いのパジャマを着ることで、気持ちも明るくなります。 使用者の好みを聞き出して、パジャマを選んでみてはいかがでしょうか。 介護用パジャマの機能を上手く使って快適な介護生活を送りましょう 介護用パジャマはケアする側・される側の両方の負担の軽減にとても役に立つアイテムです。 着替えが簡単で、そして介護の度合に合わせてパジャマの種類を上手く使い分けることで、介護を快適にします。 また、肌に良い布地やおしゃれなデザインも増えてきているので、着る人の好みやこだわりを大切にして快適に過ごせるようにパジャマを選んでくださいね
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【在宅介護問題】家族のストレスと問題点
日本では介護人口が増加傾向にありますが、中には本人の意向や金銭的な事情で施設に入れられずに在宅介護を選択するケースも少なくありません。 そこで今回は、在宅介護で起こりえる問題と解決策について詳しく紹介していきます。 介護に取られる時間と生活への影響 在宅介護で大きな問題となる家族の負担の一つが時間です。 仕事をしながら介護をする場合、自分自身の生活に必要な時間が削られてしまうのは避けられません。 また、容態の急変などで仕事を早退したり、急遽仕事を休む必要に迫られることで会社で居場所がなくなってしまうケースもあります。 こうした早退や休みが続くことで会社を辞めざるを得なくなってしまう事例も少なくありません。 肉体的と精神面への負担 トイレへの付き添いや入浴介助など、介護は日常的に肉体的な負担が掛かります。 日中仕事をして帰宅してからこうした作業を行うことで体を休めることができず、精神や肉体の疲労が蓄積して介護をする側が倒れてしまうケースも珍しくありません。 介護をする側が年齢を重ねていくことでこの負担はより大きくなっていくので注意が必要です。 介護者と家族の適正な距離感 在宅介護と言うと、常に家族が近くにいて面倒を見て行かなければいけないと考える人も多くいます。 これは間違った考えで、必ずしも四六時中面倒を見なければいけないというわけではありません。 重要となるのは介護者と家族の距離感をしっかりと保つことです。 ここで挙げる距離感とは、単純な位置関係ではなく行動の制限を指します。 介護が必要な体だとしても、日常生活の中で自分でできることは決して少なくありません。 それを危険だからといって全て取り上げてしまっては、肉体だけでなく心も衰えさせることに繋がります。 元気な時に比べて時間が掛かりますが、家族はそれを温かく見守ることも大切です。 例え日常の些細なことでも自分でやり遂げることで、要介護者は達成感を得て前向きな気持ちになることができます。 これは住み慣れた自宅だからこそできるケアの一つです。 定期的な運動でストレスを発散する 長く続いていく介護を無理なく続けていくには、家族がストレスを溜めないことが重要になります。 いくつかあるストレス解消法で最適となるのが運動です。 体を動かすことは血行を促進させると共に、過度な緊張状態をほぐしてリラックス効果を得ることができます。 日常的な介護で溜まったストレスは定期的な運動で発散させていくことが大切です。 笑顔で向き合えるようにする 家族を始めとした身近な人間に介護をしてもらうのは、安心感が得られる反面、面倒を掛けて申し訳ないという感情も生みます。 こうした気持ちを取り除いて安心して身を任せられるようにすることも介護に必要なことです。 自宅介護をする時は、上手に自分の時間を作ってストレスを発散させて常に笑顔で向き合えるようにしていくことが大切です
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【認知症に効果あり?】高齢者は趣味を見つけて楽しもう!!
年齢を重ねてくると、認知症になるのではないかと不安になる人もいるでしょう。 認知症になった場合、家族や周囲に迷惑をかける可能性があるため、早めに予防したいものです。 認知症の予防には、趣味が大きく関係していることをご存知でしょうか。 ここでは、趣味が認知症に与える効果について解説します。 趣味が認知症に与える効果 認知症を予防するためには、日頃から脳や体を動かすことが効果的だとされています。 ですが、無理に何かを始めようとするとストレスになってしまいます。 そこで、日頃の趣味を通して脳と体のトレーニングを気軽に行うことが必要になるのです。 脳を動かすためには、知的活動を意識することが大切です。 読書をしたり、音楽を聴いたり、舞台鑑賞をすることにより、脳は様々な刺激を受けます。 そして、刺激を受けた脳は血流を増し、認知症を予防する効果を発揮するのです。 そして、体を動かすことも認知症を予防するためには必要です。 気軽にできる趣味のなかには、ウォーキング・水泳などがあり、いつでも始めることができます。 認知症が気になってきたら、まずは近所を散歩してみたり、スポーツジムに通って水泳を楽しむというのもいいでしょう。 趣味で認知症を予防する方法 舞台鑑賞やウォーキング・水泳は、気軽にできる趣味なので、誰でも始めやすいでしょう。 ですが、ただ趣味を楽しむだけでは、認知症の予防効果は期待することができません。 舞台鑑賞や読書といった知的活動で認知症を予防するには、ただ眺めているだけでは効果が半減してしまうのです。 内容を自分なりに理解したり、先の展開を予想したりすることも、認知症予防に繋がります。 舞台鑑賞や読書は、記憶を思い出したり、想像力を働かせるためには、とても効果的です。 見終わった後に、仲間と共に内容について話し合ったりするのもいいでしょう。 そして、ウォーキング・水泳など体を使った趣味の場合は、長時間行えばいいというわけではありません。 単調な動きは、自然に体に身に付き、脳の血流の活性化までには至らないのです。 ウォーキング・水泳などで効果を得るには、2つ以上のことを行うデュアルタスクを応用することが必要です。 たとえば、クイズやしりとりなどを取り入れたりすると、運動と同時に脳トレ効果を期待することもできます。 体を動かすときには、常に脳を動かすことを心がけ、認知症予防へと繋げるようにしましょう。 趣味で認知症を予防するために 趣味で認知症を予防するためには、楽しさを意識することが大切です。 無理なくできる範囲で進めるように心がけましょう。 映画や舞台を鑑賞することが効果的だからといって、無理して観る必要はありませんし、ウォーキングや水泳などが効果的だからといって、長時間行う必要もありません。 心から楽しいと思える気持ちこそ、認知症予防には必要なのです
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【不安がいっぱい】高齢者はいつまでひとり暮らしができるのか。
子供の世話にはなりたくない、共同生活はしたくないと一人暮らしを続ける高齢者は少なくありません。 しかし家族にとっては、いつ病気になるか事故を起こすか心配になるのではないでしょうか。 この記事では高齢者はいつまで一人暮らしが可能であるか、その見極め方法について紹介します。 一人暮らしが危険な兆候 どれだけ一人暮らしにこだわっていても、危険な兆候が見られる場合は、そのまま一人で生活をするのは危険です。例えば体調面の不安は夏の暑い時期に熱中症で倒れた、転倒する事が多くなり怪我が増えたといった事が挙げられます。 また火の消し忘れや薬の飲み忘れが頻繁にある、家までの帰宅ルートを忘れるなど認知症の傾向が見え始めた時も要注意です。 そして本人はしっかりしているつもりでも、判断能力が低下している事で消費者トラブルに巻き込まれるケースもあります。トラブルに遭う前に家族が止められると良いですが、お金を騙し取られるような事があればショックを受け、一気に老け込んでしまう可能性が高いです。 同居するなり、老人ホームへ入居する事が賢明な判断となります。一人暮らしを続けたいという本人の意見も尊重すべきですが、危険な兆候がある場合は迷っている猶予はありません。 一人暮らしが可能な状況 高齢者でも心身ともに健康であれば、一人暮らしをしていても問題ありません。かつ安心材料となるのが、本人が色々な人と繋がりを持っている事です。 家族が近くに住んでいれば様子を伺いにいく事も可能ですが、遠方であれば簡単に行き来するのは難しくなります。仮に健康であっても、顔が見えない状況では家族も不安に感じるものです。 しかしサークルやボランティア活動などをしている高齢者なら、常に人との繋がりがあります。 遠い場所に住む家族より、身近な友達の方が実は頼りになる事も多く、良いご近所や友達に恵まれている人なら家族にとっても安心に感じられるかもしれません。 また見守りを兼ねたサービス利用も一つの方法です。 例えば配食サービスは、毎日バランスの良い食事を1人暮らしの高齢者に届けるサービスです。1人分の食事を用意するのが面倒だからと、お惣菜やインスタント食品ばかりを食べるのは良くありません。 健康を保つためにも配食サービスはとても便利なのです。配食サービスを利用すると、毎日顔を合わせて食事が渡されるので、同時に安否確認も可能になるという訳です。 本人の気持ちも尊重しつつ家族が決断していく事も大切 本人が健康で、周りの環境にも恵まれた状況なら80代でも90代でも一人暮らしは可能です。 ただ不安な要素が現れ始めているなら、そろそろ別の生活を考えるべきタイミングです。 悠々自適に一人暮らしを謳歌してきた人にとっては自由が無くなるようで、なかなか説得に応じてくれない可能性もありますが、何かあってからでは遅いのです。 本人の気持ちも理解しつつ、家族が次の道筋を作ってあげる事も大切なのです。