ヒートショックは入浴以外でも気を付けて!

ヒートショックは冬場に発症しやすく、命にもかかわる重大な症状です。
室内で、気を付けなければいけない場所も多いです。
そこで今回は、ヒートショックの概要や気を付けるべき場所、対処法について解説します。
ヒートショックを予防しましょう。
目次
ヒートショックとは
ヒートショックというのは、気温が急に変化することで血圧が変動し、体に大きな負担がかかるショック症状です。
特に心臓や血管に負担がかかり、動悸やめまい、失神などが起こります。
また、脳梗塞や心筋梗塞などにつながるケースもあり、最悪の場合は死に至る深刻な症状です。
寒暖差が激しくなる11月から3月頃に発症することが多く、注意しなければいけません。
また、誰でも起こり得る症状ですが、特に65歳以上の高齢者が発症しやすいといわれています。
高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある場合も、注意が必要です。
気を付ける場所
浴室
特に気をつけなければいけないのが、浴室です。
冬場は暖房が効いており、リビングは暖かいですが、脱衣所や浴室は寒いことが多いですよね。
温かいリビングから寒い脱衣所や浴室に向かうと、体温を維持しようとして血圧は上昇します。
しかし、湯船に入って身体が温まると、血圧は下降するのです。
その結果、血圧の上下が激しくなり、ヒートショックを引き起こします。
浴槽内で意識を失い、そのまま溺死してしまうケースも少なくありません。
トイレ
多くの場合、トイレは廊下の先にあって寒いですよね。
そのため、暖かいリビングから寒いトイレに移動した時も、血圧が上がってヒートショックを引き起こしやすいです。
また、排尿や排便によって血圧が下がることで、発症することもあります。
廊下
暖房が付いていないことが多い廊下は、冬場になると非常に寒くなります。
したがって、リビングから廊下に出た時も、気をつけなければいけません。
廊下にある階段を歩いている時に失神すると、階段から落ちて大けがをする恐れがあります。
打ち所が悪ければ、死にもつながるでしょう。
温度差に気を付けて寒い冬を乗り切りましょう!
ヒートショックは、温度差が大きい場所で発症しやすいため、なるべく室内の温度差をなくすことが大切です。
脱衣所や浴室にも暖房を設置して、あらかじめ暖めておきましょう。
できればトイレや廊下も暖めて、温度差を軽減させてくださいね。
また、高齢者がリビングから移動する際には、一声掛けてもらって見守ることも大切です。
声を掛け合ってヒートショックを予防しよう
ヒートショックは、めまいや失神、脳梗塞などの症状が現れるショック症状です。
非常に危険な症状なので、きちんと予防することが大切です。
脱衣所や浴室、トイレなどを暖めて、なるべく室内の温度差をなくしてくださいね。
また、家族や周囲の人がしっかりと見守ることも大切です。
声を掛け合って、万が一ヒートショックを発症した時にはすぐに対応できるようにしましょう。