今から準備しましょう!冬の乾燥肌対策

介護施設で問題となりやすいのは高齢者の乾燥肌でしょう。
乾燥対策をしっかりと行わなければ、肌トラブルを招く原因になりかねません。
ここでは高齢者の肌トラブルを防ぐために、入浴と保湿ケアの大切さについて説明しています。
目次
入浴してお肌を清潔に!
高齢者の介護をしていて介護士がよく感じるトラブルに乾燥肌があります。
高齢になると肌の水分や皮脂不足の影響により、非常に肌が乾燥しやすくなるのです。
入浴すれば肌から油分が落ちて乾燥を促進させますが、入浴しないと汚れを落とせないので、肌の抵抗力を下げてしまう問題があります。
また肌を綺麗にしなければ化粧水やクリーム・乳液などの浸透力が低下してしまうのです。
入浴時に注意したいのは肌をゴシゴシと擦る行為で、肌を敏感にさせたうえに免疫力を低下させるので注意してください。
ぬるま湯でじっくりと身体を温めて汚れを浮き上がらせて、それから優しく洗い上げていきましょう。
スキンケアで保湿しましょう
老人性乾皮症対策のポイントは毎日の保湿にあり、保湿の頻度が少ないと乾燥が進行していきます。
乾燥がひどくなってから保湿を徹底しても、簡単にはうるおいを取り戻せないのです。
保湿スキンケアの定番は化粧水とクリーム、そして乳液の塗布でしょう。
ちょっと豪華な成分を取り入れたい場合は美容液を追加するのもありです。
保湿アイテムは少し多めに使うのがコツで、そうしないと本来の保湿力を発揮できません。
長持ちさせようと節約して使用することが原因で乾燥を招くケースはよくあるのです。
保湿ケアは続けることが大切です!
老人ホームやサービス付高齢者住宅などで利用者のケアをする介護士は、冬に限らず保湿ケアを続けてあげてください。
冬場は空気の乾燥で肌がカサカサになりやすいのに対して、夏場は汗をかくので肌が自然と保湿されると考える方がいます。
しかし汗では十分な保湿はできませんし、汗が原因で雑菌が繁殖したり、体温低下を招いたりするリスクがあります。
そのため入浴と保湿ケアは季節に関係なく、日々の日課にしてください。
保湿ケアに使用するアイテムは、白色ワセリンや尿素・セラミド配合の軟膏などが役立ちます。
季節に応じて最適な保湿アイテムを使い分けることが大切です。
冬場に元気な肌を維持するには保湿が決め手です
高齢者のスキンケアをする前に入浴して肌の汚れを落としておきましょう。
清潔な状態は保湿成分が速やかに浸透するため、保湿作用がアップするのです。
保湿ケアは単発的ではなく、毎日継続することが肌乾燥によるトラブルを回避するコツです。
冬場は特に乾燥が起こりやすい季節なので、入浴後は失われた水分と油分を補給してください。