高齢者の詐欺被害について

高齢者が詐欺被害にあったというニュースを、テレビや新聞などで見聞きしたという人もいるでしょう。
高齢者は、一体どのような手口で騙されるのでしょう。
そして、なぜ高齢者は詐欺被害にあいやすいのでしょう。
ここでは、高齢者が狙われる詐欺の手口や、被害にあわないためのポイントなどについて詳しく解説します。
目次
高齢者が狙われる詐欺手口
高齢者が騙される詐欺の手口には様々な種類があります。
ここでは、高齢者があいやすい詐欺の手口について詳しく解説します。
オレオレ詐欺
子供や孫になりすまし、電話などで現金を騙しとる詐欺で、その手口は、まず犯人が「オレ、オレ」と電話をかけてくるところから始まります。
電話に出た高齢者に、息子や孫だと思い込ませ、すかさず困っているふりをして金銭を要求してきます。
「交通事故を起こした」や「会社の金を使い込んだ」といった切羽詰まった内容で高齢者を納得させ、口座を指定し現金を振り込ませます。
ですが、オレオレ詐欺といっても、その手口は決まっているわけではなく、ときには弁護士や警察官になりすますこともあります。
還付金詐欺
市役所の職員や、年金事務所などの職員になりすまして、医療費の還付金または払戻金があると電話をかけてくる詐欺です。
その手口の特徴は、高齢者をATMへと誘導することです。
還付金の手続きをすると言いながら、ATMを操作させ犯人の口座へとお金を振り込ませるのです。
架空請求詐欺
見に覚えのない料金を、ハガキまたは請求してくる詐欺で、その手口の特徴は、差出人が公的機関を連想させるような名称だったり、「差し押さえ」など不安になるような言葉を多く使っていることです。
なぜ高齢者が被害にあうの?
ここでは、なぜ高齢者が詐欺被害にあいやすいのか、その理由について解説します。
孤独
高齢者のなかには、配偶者と離別や死別をしていたり、子供と離れて暮らしていたりと、寂しい生活を送っている人もいます。
そんなときに、子供や孫から電話がきたら、嬉しさから信じてしまうこともあります。
また、請求書が届いても、相談する人がいないため、恐怖から払ってしまう人もいます。
犯人は、そういった高齢者の孤独な心理につけこんでくるのです。
認知機能の低下
加齢による判断能力の低下も、高齢者が詐欺にあいやすい理由です。
記憶や判断を司る神経細胞が老化していくと、次第に判断能力が鈍り、正常な判断ができなくなるのです。
そのため、子供や孫の声の判別ができなかったり、請求書の内容が理解できず、詐欺にあってしまうのです。
被害にあわないためのポイント
留守番電話にしておく
高齢者を狙った詐欺のなかには、電話を利用したものが多くあるため、日頃から留守番電話にしておくというのも、詐欺にあわないために効果的な方法です。
高齢者施設に入る
高齢者が詐欺にあわないための方法には、高齢者施設に入居するという方法もあります。
不審な電話などがあったときには、施設の職員に相談もできますし、入居している高齢者同士で話し合うことも可能なので、詐欺にあう心配が少なくなります。
高齢者が詐欺にあわないために
高齢者は、孤独感や認知機能の低下により、詐欺被害にあいやすい傾向があります。
子供や孫のふりをして現金を要求するオレオレ詐欺や、身に覚えのない請求書による詐欺にあう可能性が高いです。
詐欺被害にあわないためには、日頃から留守番電話にしておくことも効果的ですし、高齢者施設などに入居するという方法もあります。