手すりを使って室内の危険を減らしましょう!

若い頃は必須というほどの物でもなかった手すりですが、高齢者にとっては非常に重要な補助器具です。
今回は手すりにどのような役割があるか、どのようなメリットがあるかの説明や、手すりの種類の紹介などを行っていきます。
目次
手すりの役割
手すりの役割には様々なものがありますが、主なものとして以下があります。
バランスを崩さないための補助
高齢者は足腰が弱っているため、ただ歩くだけでもバランスを崩しやすい側面があります。
特に階段などではその危険も顕著になっており、手すりによってバランスを取りやすくすることには大きな意義があります。
転倒防止
バランスを崩して転倒してしまうと、高齢者は骨密度も低下しているため骨折しやすくなってます。
手すりがあればバランスを崩した時もとっさに手すりを強く掴むことで、転倒する事までは防ぐことができるのです。
手すりの種類
取り付け型
家の壁に直接取り付けるタイプの手すりです。
揺れたりすることがなく安定感もありますが、リフォームになるので費用が多めに掛かることや、取り外しも気軽にはできないので場合によっては邪魔になることもあります。
据え置き型
据え置き型は置くだけで使える手すりです。
安定感も悪くなく、主にベッドから立ち上がる時などに使われます。
可動型
可動式は普段は収納されていますが、引き出すことで手すりとして使える様になるタイプです。
高齢者が子供や孫などと同居している際、普段は手すりをじゃまにならない用収納できるのが特徴です。
しかし引き出す手間があるので使用の手軽さは失われてしまいます。
突っ張り型
伸びる棒をつっぱらせることで固定する手すりです。
主に縦に伸ばして、立ち上がる時の補助として活用します。
使うメリット
手すりを使うメリットは上記でも説明した通りバランスを崩しにくくなることや、バランスを崩した時も大きな怪我に繋がらないようにすることなどの、命綱の役割も果たしています。
また手すりにより掛かる形で利用すれば足腰への負担を分散できるので、高齢者にとっては非常に歩きやすくなるのも大きなメリットでしょう。
手すりがあることで高齢者の活動範囲も広がりますし、歩き回る事が億劫に感じにくくなる事は、運動量の増加にも繋がります。
普段から適度な運動をして健康維持をしたい高齢者にとって手すりは非常に効果的な補助器具兼運動器具とも言えるでしょう。
家族全員が安心して暮らせるようにしましょう
高齢者との共同生活は、いつ怪我をしてしまわないかと心配することも多いですし、手すりがなければ肩を貸して歩行を補助しなければならないシーンなどもあって大変です。
しかし手すりがあれば怪我をする危険性を大きく減らすことが可能ですし、手助けが必要になるような歩行も、手すりにより掛かりながらであれば一人で歩けます。
介護の負担軽減や、怪我の心配をせずに一緒にくらいしていけるという安心のためにも手すりは重要な役割を持っていると言えるでしょう。
高齢者だけでなく皆の安心のためにも手すりを導入しよう
手すりは高齢者の体を守ってくれるので、家族も安心して一緒に暮らすことが出来るようになる頼もしいアイテムです。
手すりが邪魔に感じる場合でも可動式などを導入すれば普段は収納することも可能です。
最初から家の全てに配置するのではなく、まずは高齢者がよく移動するルート上に配置して、手すりによってどのくらい便利になるか、安心できるようになるかを確かめてみても良いでしょう。