【高齢者の便秘】年齢が上がるほど増加傾向!?

人間は年齢を重ねると体の機能が低下していき、若い時に起こらなかった症状が現れることもあります。
排便がスムーズに行かなくなる便秘もその一つです。
今回は、高齢者の便秘の原因や改善に必要な対処法について解説していきます。
目次
原因
若い時は毎日のように出ていた便が、年齢を重ねたことで急に出なくなるというケースは珍しくありません。
高齢者の便秘で考えられる原因はいくつかありますが、比較的多いと言われているのが筋肉の衰えです。
一見すると関係がないようにも思えますが、人間の体は肛門などの出口に便が近づくと、無意識に周辺の筋肉を緩ませて排便を促す構造になっています。
年齢によって筋力が衰えてくると正常にこの機能が働かなくなって排泄がし難くなってしまうのです。
そのほかにも、食事や水分の摂取量の減少によって、腸に溜まっている便が固まってしまうのも便秘の原因の一つとされています。
病気が隠れていることも・・・
便秘の原因は機能の衰えや生活習慣の変化だけでなく、病気の影響で便秘になってしまうケースも少なくありません。
排便のペースは個人差がありますが、数か月間に渡って続いている場合に考えられるのが消化器系のトラブルになります。
便秘に繋がる消化器系の病気で疑われるのは大腸ガン、炎症性腸疾患などです。
これらの病気を患っている人は、腸管が通常より狭くなったり正常な働きができなくなるため、便秘になってしまうと言われています。
どちらも初期の段階では気が付き難く、進行してから見つかることが多いので注意が必要です。
急な体重の減少や就寝中の腹中、血便などが見られた時は早めに専門医の診察を受けなくてはいけません。
食事や生活習慣で解消
原因が病気以外だった場合には、日常生活の見直しによって解消することもできます。
まず基本となるのが食生活の改善です。
1日3回規則正しく食べるのはもちろん、排便を促す効果が期待できる食物繊維など、内容にも注意を払っていくことが重要になります。
食事と併せて大事なポイントとなるのが運動です。
筋肉の衰えを防ぐために体に負担が掛からない程度の運動を毎日続けていくことが大切になります。
便の回数や量をチェックして早めに対処する
便は腸に溜まった状態が長い期間続くと糞塊となって、腸閉塞を始めとした様々な病気を引き起こす原因になると言われています。
若い時に比べて出なくなったと感じたら、1週間の回数や1度の排泄の量をチェックすることが大切です。
便秘の原因が病気だった場合には早期の発見が重要となるので、体調に変化がなくても専門の機関で検査を受けるようにしなくてはいけません。