
介護施設などでは利用者向けにレクリエーションの時間を設けています。
このレクリエーション、一体何のために行われているのでしょうか。
今回は、レクリエーションを行う目的やレクリエーションの例、行う際のポイントなどレクリエーションに関するさまざまな事柄を解説します。
目次
レクリエーションの効果について
レクリエーションは参加者が皆一緒に何かに取り組むことができる楽しい時間です。
ただし、楽しむことだけが目的と言うわけではありません。
レクリエーションを通して、体や脳などの機能を活性化させる、トレーニング的な意味合いも持っているのです。
個人差はあれど、人は誰でも年を重ねるごとに体が老化していきます。
しかし、老化によって体が思う通りに動かないからと言って、あまり体を動かさずにいると、体の機能低下は一層進み、さまざまな症状があらわれるリスクが高まってしまいます。
そこで、レクリエーションで無理なく運動や頭の体操を行うことにより、体の機能低下や認知症の予防・進行防止などさまざまな効果が期待できるのです。
レクリエーションの種類について
レクリエーションにはさまざまな種類があります。
代表的なもののまず1つが、体を動かすレクです。
座ったまま楽しむダンスなどもあり、広々した運動スペースがなくても、激しい運動をしなくとも、体を動かすことは可能です。
手先・指先を使ったレクもあります。
折り紙・塗り絵・工作など、物作りに関するもの、お手玉やおはじきなど、手指を使った遊びに関するものなどです。
また、しりとり・トランプなど、考えて遊ぶレクもポピュラーです。
手指を使ったり、考えたりしながら行うレクは、脳の活性化に効果的だと言われています。
レクリエーションを行うときのポイント
レクリエーションを行うときに大事なポイントは、参加者がリラックスした状態で楽しめるよう意識することです。
レクリエーションにはさまざまな効果が期待できることは先に述べました。
しかし、それがやりたくないのに嫌々参加するものになってしまっては、せっかくのレクリエーションもあまり意味がなくなってしまいます。
運動のため、トレーニングのために義務感から行うのではなく、まずは参加者自身がレクリエーションを楽しみ、心身ともにリフレッシュできるよう、環境づくりや進め方などを工夫しながらレクリエーションを行いましょう。
その人それぞれにあったレクリエーションで充実した日々に
どのようなレクリエーションを行えばよいのか考えるのは簡単なことではありません。
しかし、自分にあったレクリエーションができれば、利用者の時間はより充実したものになるはずです。
なかなか運動ができない人、認知症の予防に力を入れたい人、人によってそれぞれ状況は異なります。
その人にそれぞれにマッチするレクリエーションを考え、楽しみながらトレーニングを行えるようにしましょう。
レクリエーションを利用して楽しくトレーニングを
遊び・創作活動などを通して運動や脳トレができるレクリエーションはお年寄りには非常におすすめです。
種類もさまざまあるので、レクの目的などを考えた上で選ぶと良いでしょう。
ただし、身構えた状態で行うのではなく、リラックスしながら気負わず楽しむことが大切。
ぜひこの記事を参考にしながら、その人にあったレクリエーションを考え、一緒にやってみてください。