介護の臭い対策について

介護をしているときに気になるのが、体臭や口臭などの臭いです。
介護のときに生じる臭いは介護をする人はもちろんのこと、介護をされる側にも大きなストレスになってしまうことがあります。
そこで介護のときの臭いの原因や対策について解説します。
目次
臭いの原因
臭いの原因の一つには、高齢者の体臭が挙げられます。
頭皮の臭いや身体の汗などから、臭いがすることがあります。
もちろん個人差はありますが、自分自身で入浴をすることが困難な人は汗や皮脂が溜まりやすくなっているのです。
また手が麻痺していたり、思うように動かない部分がある人も体臭がするケースも珍しくありません。
加齢に伴って加齢臭が発生したり、褥瘡によって皮膚の状態が悪化しているときにも臭いの原因となります。
オムツやポータブルトイレなどを利用しているときも、臭いの元になります。
オムツに排泄物が付着していたり、ポータブルトイレの中身をそのままにしていると部屋に嫌な臭いが充満してしまうのです。
長時間そのままの状態で放置しているとベッドや壁、床などに臭いが移ることもあるので注意が必要です。
口臭ある人も、臭いの原因となります。
歳を重ねると自然に唾液の分泌量が減ったり、歯周病が進行して口臭がキツくなる人が中には居ます。
入れ歯の手入れが行き届いていなかったり、胃腸の不調が続くと口の臭いが気になることがあるのです。
対策法をご紹介
体臭が気になるときには、出来るだけ入浴する回数を増やしましょう。
入浴をすれば汚れや皮脂を落としやすくなりますし、清潔な状態を保てるので一石二鳥です。
入浴はリラックス効果もあると言われているので、高齢者の心の安らぎに繋がります。
入浴を定期的にするのは無理なときには、清拭です。
温かで清潔なタオルを使って、身体を優しく拭きます。
臭いの原因になりやすい首筋や脇、陰部を中心に拭くのがポイントです。
入浴が出来なくても清拭をすれば、ある程度の汚れは落とせます。
オムツやポータブルトイレは、小まめに交換することが重要です。
オムツ交換のときには陰部を柔らかなタオルなどで清潔にして、臭いの元を絶ちます。
大便のときには洗浄ボトルを使えば、綺麗に洗い流すと臭いも気にならなくなるので便利です。
ポータブルトイレを使ったあとにはすぐに流して、トイレを洗います。
それでも臭いが気になるときには、あらかじめ防臭液を入れておくのもおすすめです。
口臭が強い場合は、食後の歯ブラシです。
食事で遺った食べカスなどを取り除けば、口臭対策になります。
歯磨きが難しい人は、うがいだけでも行います。
居心地の良い環境づくりを!
介護のストレスを軽減させるためにも、居心地の良い環境づくりをします。
高齢者が居る部屋は定期的に換気をして、空気の入れ替えをします。
常に新鮮な空気が入ってくるようになるので臭いもそこまで気になることがなく、介護もしやすくなります。
一回の換気は五分程度で十分なので、臭いが気になったタイミングで換気をしましょう。
お互いが気持ちよく過ごすために
介護をする人とされる人がお互いに気持ちよく過ごすためにも、積極的に臭い対策をすることが大事です。
嫌な臭いがするからなるべく近寄らない、部屋には入らないような状態にならないためにも早めの対策が必要です。
臭いが生じたら原因を突き止めて、それに合った対応をします。
様々な防臭対策もありますし、介護の臭いを抑えるグッズも販売されているので、我慢せずに対策しましょう。