おやつを楽しみながら、水分・栄養補給もしっかりしましょう!

おやつには子供のためのもの、というイメージがあるかもしれません。
実は、高齢者にとってもおやつは必要です。
しかし、子供のおやつと高齢者のおやつは、役割や注意すべきことが違います。
高齢者のおやつの役割やおすすめメニュー、注意点などを紹介します。
目次
高齢者のおやつの役割
高齢になると活動量が減り、食が細くなりがちです。
毎日に必要な栄養を、食事だけで摂取することが難しくなってきます。
食欲はあっても、胃腸や歯などの機能が低下して、食べたくてもなかなか思うように食べられない人もいます。
食事ができないと、栄養不足や水分不足になり、筋力低下や便秘などの機能障害や体調悪化を引き起こします。
また、高齢者は喉の渇きを感じにくくなる傾向があるため、水分不足による熱中症にも注意が必要です。
高齢者のおやつには、このような栄養不足や水分不足を解消する役割があります。
さらに、おやつは見た目が華やかだったり、季節を感じられたりするので、心の栄養補給にもなるでしょう。
おやつを食べながら家族や仲間とおしゃべりすれば、リフレッシュできて気分も明るくなります。
楽しい時間を過ごすと、五感が刺激されて脳の活性化に効果的です。
おすすめメニュー
高齢者のおやつのメニューとしては、ゼリーやプリン、ムースなど柔らかくて喉越しの良いものがおすすめです。
とくに、ゼリーは比較的低カロリーで、糖尿病などカロリー制限が必要な人にも食べやすく、水分補給もできます。
ビタミンやミネラルなどの栄養と水分が豊富なフルーツもおすすめです。
旬のフルーツは瑞々しくて季節感もあり、喜ばれるでしょう。
このほか、春の桜餅や秋の月見団子など、会話のきっかけになるようなおやつもおすすめです。
注意点
高齢者はさまざまな持病により、食事制限の必要がある人が少なくありません。
したがって、高カロリー、高脂質、塩分過多なおやつは避けるべきでしょう。
また、高齢者は呑み込む力が弱く、喉詰まりを起こしがちです。
お餅や固めのゼリーなどは小さく切って供すると良いでしょう。
おやつはあくまでも補助食品であるため、量や時間にも注意が必要です。
食事と食事の間に、小腹を満たす程度の量に留めるようにしましょう。
高齢者に適したおやつで体と心に栄養を!
食事は命を守るために必要というだけでなく、生活の中の大きな楽しみの一つです。
自由に活動することがままならない高齢者にとって、食事の楽しみは一日の中でさらに大きな比重を占めます。
しかし、機能低下などにより思うように食事が採れなかったり、食欲がなくなったりする高齢者にはおやつが必要です。
食べる楽しみと栄養補給のために、高齢者に適したおやつを用意して、元気に過ごしてもらいましょう。