高齢者とペットの暮らしについて

犬や猫などペットとの暮らしは、もはや特別なことではなく、当たり前と言っても過言ではありません。
関係性としては飼い主とペットになりますが、その絆の深さは家族同然です。
この記事では高齢者とペットの暮らしについて、注意点やメリットを紹介します。
目次
飼う時の注意点
飼う時の注意点として、まず確認しておきたいのが、命を預かるという覚悟ができているか否かです。
何も考えずに勢いで飼ってしまうと、途中で飼育の継続が難しくなることもあります。
育てられなくなって手放すという結末は、避けなければいけません。
また、ペットの寿命と自身の寿命を照らし合わせる必要もあります。
人気の犬や猫は個体にもよりますが大体15年前後生きます。
例えば80歳頃からペットを飼うと、順調ならば95歳くらいまで面倒を見ることになります。
ただ、途中で大きな病気をしたり飼い主が先に死亡する可能性も否定できないので、無理をして飼うのは禁物です。
健康管理も大切で、各種ワクチンの接種や与えてはいけない食べ物の確認も必要になります。
メリット
高齢者が犬を飼うメリットは、ペットと暮らすことで生活にハリが出たり、散歩に出掛けたりするので良い運動になることです。
高齢になると家で過ごす時間も増えますが、ペットの散歩という理由があれば積極的に外に出られます。
毎日の運動は身体だけでなく脳にも良い影響を与えるので、健康に生きる為に欠かせません。
近所の方ともコミュニケーションを取るきっかけができ、生活の質が向上します。
アニマルセラピーという言葉もあるように、ペットと過ごすことで精神的にリラックスできるので毎日が楽しくなります。
一人で暮らしていても、ペットがその寂しさを埋めてくれるでしょう。
世話が難しくなった時の対処法
急な病気やケガなどでペットの世話が難しくなった場合は、ペットを誰かに見てもらわなければいけません。
最初に飼う段階で、不測の事態があった場合は自分の身内など、他にペットの面倒を見てくれる人を決めておくとトラブルになりにくいです。
訪問介護員に依頼するのも一つの手段です。
最終的な対処としては、ボランティア団体などに渡すという形になります。
ただ、悲しい別れは高齢者にとってもストレスになるので、注意しなければいけません。
ペットは高齢者にとって良きパートナー
ペットを飼うと、家がボロボロになったり稀に攻撃を受けるなどトラブルもあります。
デメリットも多少ありますが、それよりもメリットの方が遥かに大きいのが特徴です。
夫や妻との死別によって暗い毎日になってしまっても、ペットを迎え入れることで再び明るさを取り戻すこともあります。
言葉は通じなくてもお互いを理解し合えるペットは、高齢者にとって良きパートナーとなるでしょう。