
子供の世話にはなりたくない、共同生活はしたくないと一人暮らしを続ける高齢者は少なくありません。
しかし家族にとっては、いつ病気になるか事故を起こすか心配になるのではないでしょうか。
この記事では高齢者はいつまで一人暮らしが可能であるか、その見極め方法について紹介します。
目次
一人暮らしが危険な兆候
どれだけ一人暮らしにこだわっていても、危険な兆候が見られる場合は、そのまま一人で生活をするのは危険です。例えば体調面の不安は夏の暑い時期に熱中症で倒れた、転倒する事が多くなり怪我が増えたといった事が挙げられます。
また火の消し忘れや薬の飲み忘れが頻繁にある、家までの帰宅ルートを忘れるなど認知症の傾向が見え始めた時も要注意です。
そして本人はしっかりしているつもりでも、判断能力が低下している事で消費者トラブルに巻き込まれるケースもあります。トラブルに遭う前に家族が止められると良いですが、お金を騙し取られるような事があればショックを受け、一気に老け込んでしまう可能性が高いです。
同居するなり、老人ホームへ入居する事が賢明な判断となります。一人暮らしを続けたいという本人の意見も尊重すべきですが、危険な兆候がある場合は迷っている猶予はありません。
一人暮らしが可能な状況
高齢者でも心身ともに健康であれば、一人暮らしをしていても問題ありません。かつ安心材料となるのが、本人が色々な人と繋がりを持っている事です。
家族が近くに住んでいれば様子を伺いにいく事も可能ですが、遠方であれば簡単に行き来するのは難しくなります。仮に健康であっても、顔が見えない状況では家族も不安に感じるものです。
しかしサークルやボランティア活動などをしている高齢者なら、常に人との繋がりがあります。
遠い場所に住む家族より、身近な友達の方が実は頼りになる事も多く、良いご近所や友達に恵まれている人なら家族にとっても安心に感じられるかもしれません。
また見守りを兼ねたサービス利用も一つの方法です。
例えば配食サービスは、毎日バランスの良い食事を1人暮らしの高齢者に届けるサービスです。1人分の食事を用意するのが面倒だからと、お惣菜やインスタント食品ばかりを食べるのは良くありません。
健康を保つためにも配食サービスはとても便利なのです。配食サービスを利用すると、毎日顔を合わせて食事が渡されるので、同時に安否確認も可能になるという訳です。
本人の気持ちも尊重しつつ家族が決断していく事も大切
本人が健康で、周りの環境にも恵まれた状況なら80代でも90代でも一人暮らしは可能です。
ただ不安な要素が現れ始めているなら、そろそろ別の生活を考えるべきタイミングです。
悠々自適に一人暮らしを謳歌してきた人にとっては自由が無くなるようで、なかなか説得に応じてくれない可能性もありますが、何かあってからでは遅いのです。
本人の気持ちも理解しつつ、家族が次の道筋を作ってあげる事も大切なのです。