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1人で複数人の介護・・・「多重介護」について

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配偶者や両親など、1人で複数の介護を担う状態のことを「多重介護」といいます。多重介護は、介護を行う側の人にとって大きな負担となっている一方、その割合が増えているのが現実です。

多重介護にはどのような問題があり、どう解決するべきなのでしょうか。

多重介護の現状

多重介護が増加している理由の1つに挙げられるのは、少子高齢化です。
昔は子供の数が多かったので、親が高齢になり介護が必要になった場合も、複数の兄弟姉妹が手分けして介護を担うことができました。現在は子供の数が減り、1人っ子も珍しくはなくなっています。兄弟がいても、自分も含めて2人、多くても3人という家庭がほとんどでしょう。親が高齢になった時、相談したり協力し合ったりできる兄弟が少ないために、1人にのしかかる負担が大きくなってしまうのです。夫婦共に1人っ子の場合、それぞれの両親4人の介護を、夫婦2人または片方の配偶者1人がすべて引き受けるという状態も生じる可能性があります。

問題点

要介護状態の方は、高齢になるほど増えていきます。介護を担う子供世代は、50代前後の現役世代である場合も多く、仕事と介護の両立を迫られることも少なくありません。1人で複数人の介護を行いながら、仕事も続けるという生活に、限界がきてしまったとしても不思議ではないのです。
介護を理由に仕事を辞めることを、介護離職といいます。仕事を辞めることによって、社会から孤立してしまうという不安がありますし、経済的な問題という新たな不安も生じます。介護する人自身の健康面が心配になることもあるでしょう。そのような中で高齢者虐待などの問題が起き、共倒れになってしまうケースが少なくないのです。

解決策

多重介護の状態になった時は、1人で抱え込まず専門家に相談することが大切です。
地域包括支援センターでは、介護のサポートだけでなく、医療・福祉関係の相談にも対応しています。介護サービスなどをうまく利用するのも、1つの方法です。介護をする側の人が、不安や悩みを周囲に相談し、多くの人の手を借りるかたちで介護を担っていけるようにすることが、多重介護の問題を解決する近道なのです。

サポートを活用

多重介護の問題は、少子高齢化社会と切り離して考えることはできません。今後も増加する可能性のある多重介護は、誰の身にも起こり得る問題なのです。介護を家族や身内だけで担おうとせず、行政や地域などのサポートを上手に活用しながら、介護の負担を減らしていきましょう。周囲に相談し、協力してもらうことが大切です。

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