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秋も食中毒に注意!

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食中毒について

食中毒は、介護を受ける高齢者にとって命に関わる危険があります。下痢や嘔吐といった症状は、抵抗力が下がっている高齢者にとって致命的になる可能性もありますし、脱水症状を引き起こしたり嘔吐物を喉につまらせるおそれが生じたりします。

暑くなる夏に食中毒は集中するのではないかと考えられがちですが、一年を通して食中毒は発生しており、秋にも多く食中毒は起こっています。

食中毒の原因

夏バテの影響で免疫力が落ちていたり、気温差が大きく体に負担がかかったりする状況であることや、行楽シーズンであり屋外で食事をする機会が増えることも原因だと考えられています。

こうした食中毒を予防するためには何ができるのか、もしもなってしまったらどんな対処ができるか、注意すべき食材は何かなどについて詳しく見ていきましょう。

食中毒の予防

まずは予防からですが、食中毒を防ぐ三つの原則があります。それは、「つけない」、「ふやさない」、「やっつける」というものです。

一つ目

「つけない」は、細菌のある食品を他のものにふれさせないこと、細菌がついたものや手はこまめに洗うことによって実践することができます。

生肉、魚、卵の殻にふれたり、まな板に置いたりしたあとには、その手やまな板をきちんと洗いましょう。買い物の際などには、肉や魚のパックから出た水分が他の商品につくのを防ぐために、スーパーに常備している透明の小さなビニル袋に入れて持ち帰ることが必要です。

また、介護の際に特に注意すべき点としては、高齢者がトイレのあとしっかり手を洗えているか確認することです。うまく手を洗ってもらうことができない場合には霧吹きのアルコール消毒剤やシートタイプやジェルタイプの消毒剤を利用して、殺菌を心がけましょう。

二つ目

「ふやさない」に関しては、食材をじめじめとした湿度が高い場所や温度の高い場所に置いておく時間をできる限り短くするようにつとめることが大切です。

買い物から帰ったら、冷蔵庫に入れる必要のあるものはすぐに中にしまってしまうこと、そして買い物をするときも、冷所保存が必要な生ものは買い物の最後にかごにいれるようにすることで、この原則を守ることを意識できます。

また、保冷バックを準備して家に帰る間も食品の温度を低い状態で保つことができればよりよいでしょう。

三つ目

「やっつける」は加熱を徹底することで実践できます。市販の鶏肉の60%から食中毒の原因となる細菌が検出されたとの報告もあります。

しっかり加熱することがとても重要であることがわかります。肉料理は中心部を75℃で1分以上加熱することが必要です。

また、さらに殺菌を徹底したい場合には、調理器具を洗剤で洗ったあと熱湯をかけておけばより安心です。台所用の殺菌剤の活用も有効です。

その他

それ以外に食中毒の予防のためにできることとしては、必要な分だけを買うこと、必要な分だけを調理することが挙げられます。

新鮮で安全な状態で食材を消費してしまうことが大切なのです。また、もったいないという気持ちも行き過ぎると危険です。

少しでも異変を感じたり、あやしいなと思った時には、冷静な判断のもとに処分してしまうことを徹底しましょう。

食中毒になったら

工夫をしても、完璧な予防をすることができないのが食中毒です。もしも、介護する高齢者が食中毒になってしまったら何ができるでしょうか。

まずは、水分補給が重要です。食中毒の主な症状である下痢や嘔吐は、体内の水分を急速に奪っていきます。そして脱水症状は発熱を引き起こすこともあります。

早い段階で経口補水液やスポーツドリンクなどを摂取させることが大切です。ただしその際、ベッドに横たわっている高齢者には、誤嚥や嘔吐物を詰まらせる危険がありますから体を横向きにして飲ませましょう。

また、冷たすぎる飲料は胃腸への刺激となりますので、常温に戻した飲み物を飲ませるのが良いでしょう。

市販薬の服薬は有効か?

気軽に手に入りますし、何らかの対策を打ちたいと考えて市販の下痢止めや吐き気止めを飲ませたくなるのは自然なことですが、食中毒の種類によっては副作用を引き起こす場合があります。

ですので、なるべく早く病院にかかって医師の診察を受ける方がよいと言えます。治療は、毒素を排出させて自然治癒を待つのが基本的な方針となりますが、重症の場合には抗生物質や吐き気を抑える薬を出すこともあります。

高齢者の場合には入院してもらい経過を慎重に観察することも多いです。無理をさせず、早期に受診させるのが安心だと言えるでしょう。

どんな食材に注意すればよいのか

最後に、どんな食材に注意すればよいのか、食中毒の原因となる細菌の種類から考えてみましょう。まず、加熱が不十分な肉・魚・卵を食べた際に起こる食中毒はサルモネラ菌によるものであることが考えられます。

牛肉のたたきやオムレツなど内部まで火を通さないメニューは避けるのが安全です。続いて挙げられるのは黄色ブドウ球菌による食中毒です。

これは人間の口や鼻の中、皮膚にいる細菌で、傷やにきびなどを手で触ったあとに食品にふれることで人の口に入ってしまい食中毒が発生します。おにぎりやお弁当など、加熱後の手作業をともなう場合に食中毒につながりやすくなります。

ですから、おにぎりをつくるときにはラップを使ってにぎること、そしてお弁当はおはしを使ってつめることが予防に効果的です。

その他

他には生の魚介類に存在する腸炎ビブリオ菌、十分に加熱されていない肉や生野菜にいるカンピロバクターや腸管出血性大腸菌、十分に加熱されていない二枚貝のノロウイルスなどが代表的な食中毒を引き起こす細菌やウイルスになります。

これらを防ぐためには、加熱調理を徹底することと、生野菜を食べさせる時には、葉っぱを一枚ずつ根元から切り離して念入りに洗うことが重要です。

まとめ

暑い夏を過ごしたことで、体力と免疫力が低下し体調を崩しがちな秋は、高齢者にとって特に食中毒に気をつけなければいけない時期です。

お祭りやイベントの多い秋には、外で食べ物を口にする機会も出てきます。食中毒のつらい思いをさせてしまうことがないよう、安全な管理がなされた食べ物を摂ってもらうことを心がけていきましょう。

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