1. HOME
  2. お役立ちコンテンツ
  3. 介護の基本
  4. 認知症による徘徊の対処法

お役立ちコンテンツ

認知症による徘徊の対処法

  • B!
認知症による徘徊の対処法のアイキャッチ

認知症とは

人は誰でも年齢とともに体は老化し脳も衰えていきますよね。それにより人の名前が思い出せなくなったり物覚えがわるくなったりしますが、脳の老化による物忘れと認知症は違います。

認知症はさまざまな原因によって脳の神経細胞が壊れるために起こる症状や状態をいうのです。認知症の症状が進むと物事に対する理解力や判断力がなくなって、日常生活に支障が出てきます。認知症の具体的な症状は記憶障害の他に、今日の日付や今いる場所がわからなくなる見当識障害や、段階を踏まえて行動することが難しくなる実行機能障害があります。

また、脳の機能低下によるものではなく自分の環境や気質などによって起こる過食や拒食、不潔行動や徘徊などの症状もあるのです。

様々なケース

環境や気質などによって起こる認知症の症状のうち過食や拒食、不潔行動は主に屋内での行動のため介護者が寄り添えることが多く比較的スムーズに対応できます。

しかし、徘徊は屋外に出てしまうことがあり介護者の目が届かないうちに出て行ってしまうことが多く、介護者にとって頭を悩ます問題です。認知症の人が徘徊してしまう原因は、いくつかあります。記憶障害によって現状がわからなくなり、例えば、男性の場合は会社時代の頃に戻って出社しようと、家を出て徘徊してしまうケースがあります。

女性の場合でも幼い子どもがいる頃に戻って子どもを向かえに行こうと、家を出て徘徊してしまうケースがあるのです。

また、もともと病院などの外出先にいて何故自分がここにいるのかわからなくなってしまい、現状を理解しようとして外に出て徘徊してしまう場合もあります。

家にいるときでも、家族の顔を認識できずに見知らぬ人が家にいると思って不安になり徘徊してしまうといったケースも多いです。さらには、見当識障害による自宅という認識がもてずに徘徊しまうケースや前頭側頭型認知症での常同行という、目的もなく同じところを行き来する症状によって結果的に徘徊してしまうケースもあります。

レビー小体型認知症では幻覚が見え、その幻覚から逃れようとして結果的に徘徊となってしまうケースもあり認知症による徘徊といっても、その人それぞれ原因が違うのです。

対処法

人それぞれ異なった原因による徘徊をとめることは現実的に非常に困難です。

無理に家から出さないように閉じ込めたり外出させないようにしたりすると、暴言や暴力をおこなうようになり2階などの窓から逃げ出して大けがにつながる可能性もあります。介護する側の徘徊に対する対策として大切なのは、認知症の人に対しての思いやりをもてる範囲で本人と関わるということです。

家族が認知症になると人に迷惑をかけたくないという思いから、家族間や1人で抱え込んでしまうケースが多々あります。

その結果、介護する人も心身ともに疲れ切ってしまい、徘徊などが起きたときに感情的になってお互いが追い込まれてしまうのです。

工夫をする

高齢化社会が進む中で認知症になってしまう人が多く自治体や地域社会など、さまざまなところで手を差し伸べてくれる体制が整っています。家族間や1人で抱え込まずに心に余裕をもてる範囲で関わっていきましょう。

それを踏まえて具体的な対処法に移りますが、まずは徘徊したら無理に止めようとせずに誰かが1度一緒にでかけることが大切です。会話をしながら一緒に歩くことより徘徊する理由がわかることもありますし、本人が立ち寄りやすい場所や経路での危険な場所も把握できます。

また、徘徊をして早期発見のための対処法は、名前や連絡先が書いてあるキーホルダーなどを複数身につけてもらうことです。本人が嫌がる場合は衣服に目立たぬように記入するなど工夫をしましょう。

効果的な手法

位置情報がわかるGPS端末を利用することも効果的です。首からぶら下げるだけでなくポケットに入れたり靴に付けられたりするタイプもありますので、本人に合ったものを選びましょう。

徘徊したときに本人を探しやすいように、当日の服装を記録したり普段から顔写真などを準備しておいたりすることも大切です。

そして、徘徊する前の対処法は外出したことに気づけるように、玄関にセンサーを付けたりドアにベルを付けたりしましょう。誰かが徘徊に気づければすぐに対応できます。また、玄関先に本人が興味をもっているものを用意することで、外出に気がつく時間を稼げます。

まとめ

最後に認知症による徘徊の対応には地域との連携が欠かせません。普段からご近所や地域との関係を密にしておきましょう。

地域によっては行方不明者を発見し保護するSOSネットワークなどがありますので、1度地域包括支援センターなどに行くことも大切です。家族の中に認知症の人がいると恥の意識が生まれ、ご近所などに知られたくないという思いが起こるかもしれません。

しかし、認知症の人が増え、ご近所や地域との連携が当たり前となり、おたがいさまだという時代に入ってきています。認知症になってしまった本人が1番苦しく徘徊は命の危険もありますので、遠慮なくたくさんの人の協力を仰いでいきましょう。

関連記事