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口腔ケアで感染症を予防しよう!

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高齢者の口腔内には危険だらけ!

高齢化が進む日本では、健康な状態であっても歳を重ねたことで介護が必要になるケースが増えてくると思います。

同居する自分の親のトイレや入浴の際に面倒を見るということも考えられますが、口の中の健康状態を保つということも介護では大切になってきます。口腔内をケアすることで、口腔内を清潔に保ち自浄作用による活性化を促し、様々な感染症を予防するということです。

介護における口腔ケアは、衛生面、機能面、環境面を維持及び向上するという考え方で、要介護者の自立度によって対応が異なってきます。

自分で歯を磨いたりできるような自立度の高い方には、歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助的な道具を使って衛生面を意地・改善する指導を行うなどの軽度の介入で十分です。手が不自由であったり、握力が弱っていて上手く歯ブラシを握れない方には、柄の部分を加工して持ちやすくし、自力で歯を磨けるようにしてあげるサポートも大切です。

介助が必要な方

部分介助

部分介助が必要な方には、歯磨きのときに口腔状態を確認し仕上げ磨きを行ってあげるなど衛生面で中度の介入を要します。

併せて機能面での介入も重要になってきますが、口腔機能にはおもに、咀嚼、嚥下、発音の3つの機能があり、部分介助が必要な方に機能面での介入を行うことで、直接的に機能向上につなげることができます。

嚥下障害のある方がうがいのあと誤って飲んでしまったり、仕上げ磨きを歯ブラシではなくガーゼなどで行うときに誤って指を噛まれてしまう、といったこともありますので注意して介助に当たる必要があります。

全介助

意識障害等により口腔機能が低下してしまい全介助が必要な方には、高度の介入が必要になってきます。方法としてはまず環境面での改善を行う必要があり、そのうえで衛生面、機能面での全介助を行う必要があります。

このような高度介入を行うときにはまず、口腔内が乾燥してしまっているかどうかを確認することになります。
口腔乾燥は、口腔機能低下に伴う唾液量の減少によるものや長時間の開口などによる口腔状態の悪化などがありますが、常時開口状態で口腔乾燥を起こしている方への口腔清掃は痛みを感じたり、出血による感染症を引き起こしてしまうこともあるので、難しくなります。

まずは常に保湿された口腔内環境をつくったうえで、歯磨きや粘膜へのマッサージと進めていくという方法になります。

口腔乾燥

口腔乾燥ですが、保湿と水分の蒸発を防止することで長期的に改善していく必要があります。

保湿の方法としては、うがいや唾液を促す唾液腺のマッサージ、唾液の代わりになるジェルを利用するなどがありますが、嚥下障害の方は誤嚥に気をつけましょう。口の中の水分蒸発を防ぐには、マスクをしたり加湿器により室内の湿度を一定に保ち部屋の空気を乾燥させないなどの方法があります。

伝えてから行うことが大切

また部分介助も全介助もですが、サポートを行うときは「今から何をするのか」を相手に伝えてから行うことが大切です。

要介護状態で不自由であっても、特に意識がはっきりしている場合、一声かえてもらえるのとそうでないのでは精神的に違ってきます。軽度の介助や部分介助の場合、出来るだけ自分のことは自分でしてもらう、というようにしてベッドから出て洗面所で一緒に歯を磨くという感じで行うといいですが、疲れない範囲で行うよう気をつけてください。

仕上げ磨きには細かいところや磨き残しの部分を磨けるよう子ども用の歯ブラシも効果的に使えます。

口腔乾燥がない場合

全介助で口腔乾燥がない場合ですが、出来るだけ座った状態に近い姿勢(30℃くらい体を起こした状態)でケアを行うといいでしょう。

頭を固定しアゴは上げないようにして口の中が良く見えるような明るい場所で、使いやすい小さめの歯ブラシで歯磨きをすると良いですが、疲れさせないよう手早く行うことにも気をつける必要があります。誤嚥や唾液が気道に入るといけませんので、吸引器を併せて用意しておくと良いと思います。

入れ歯を使用している場合

入れ歯を使用している場合で、自分で洗える方はいいですが代わりに洗ってあげる場合は、目で見える表面の汚れを専用ブラシでブラッシングして取った後、洗浄液に漬けて除菌すると良いです。

歯茎の粘膜に触れる部分、歯の付け根の部分、総入れ歯であれば上あごの喉側のフチの部分が特に汚れがつきやすいので、その部分を中心に磨くと良いでしょう。部分入れ歯の場合、スクラプという金具部分とその金具がかかる歯の部分を丁寧に磨いてあげると良いです。

まとめ

要介護者の口腔ケアは、口腔衛生、口腔機能の向上、口腔環境の維持・改善の面から考えて、自分でできる部分は自分でしてもらう、できない部分は介護必要状態や口腔状態を考えて、それぞれに応じた対応を、要介護者が疲れない範囲で実施していくことが大切です。

口腔ケアだけでなく介護を行うときは、自分の親であっても、毎日のことで大変であっても、相手が人間であることや気遣いを忘れずに行っていけるといいですね。

 

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