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高齢者の見守りサービスにはどんなのがあるの?
高齢の両親が心配であっても日常での仕事や家庭などの都合があるため、同居しながらの介護は難しいのが現状です。 しかし、両親の体調などが気になる、そのような場合には高齢者の見守りサービスの検討をしてみてはいかがでしょうか。 見守りサービスの種類や選ぶ際のポイントなどを紹介していきます。 サービスの種類について 見守りサービスには、訪問型、緊急時通報型、会話形、配食型、カメラ型、センサー型など様々な種類があります。 訪問型は専門のスタッフが定期的に利用者の住まいに訪問し、利用者の安否を確認します。 カメラ型は、利用者の住まいにカメラを設置する事で目視による健康状態の確認ができる他、カメラを通して会話をする事が可能です。 センサー型はセンサーを住まいに設置する事で利用者の動きを常に感知します。 もし反応がない場合には、すぐに家族に連絡が入るという仕組みです。 配食型は、スタッフが食事を利用者の住まいに届ける際に利用者の健康状態を確認する他、食事での栄養管理などもサービスに含まれています。 会話形は、電話やメールなどを通して利用者に現在の健康状態などを確認するサービスです。 選ぶポイントは? 見守りサービスは介護保険の適用外であるため、費用の全てが自己負担となるので利用の際には料金で選ぶ事も大切です。 また、見守りサービスには大きく分けて利用者が自身でボタンを押す事や電話をかける接触型と、カメラやセンサーなどを通して利用者の状態を確認する非接触型、そして専門のスタッフによる巡回や利用者への電話による状態確認をする対面型の3つ分けられます。 現在の利用者の健康状態やどこまで行動ができるのかによってサービスを選ぶ事もポイントです。 緊急時のみの対応でいい場合やカメラなどによる監視などが嫌な場合などニーズに合わせたサービスがあるので、利用者や家族とよく相談してからサービスを選びましょう。 離れて暮らす親の見守りに検討してみてはいかがでしょう 仕事や家事など普段の生活が忙しくで、中々遠くで暮らす高齢者の両親に会いに行けず健康状態などが心配な場合には見守りサービスの検討をしてみましょう。 見守りサービスを利用する事で両親の健康状態を常に確認できるメリットがあります。 また、配食型などのサービスを利用する事で食事での栄養管理などの不安も軽減できるため、両親の状態や意向に合わせたサービスを選びましょう。 見守りサービスのメリットとデメリットを確認してから適切なサービスを検討しましょう 見守りサービスにはカメラ型などで利用者の健康状態を常に確認できるサービスなどがあります、カメラを設置するため、常に監視状態になるなどのデメリットもあります。 また、利用者が自ら緊急時にボタンを押して危機を伝えてサービスなどもありますが、ボタンなどを押せない緊急時などのデメリットなどもしっかりと把握して、家族皆で高齢者の現在の健康状態を確認して適切なサービスを検討する事が最も大切です。  
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変形性膝関節症について
高齢者人口の増加とともに変形性膝関節症に代表される膝の変形性疾患が増加しています。 膝の痛みや動きにくさが主な症状であり、進行すると歩く、階段を上るような日常生活の動作がしにくくなります。 いつまでも自分の体で生活が送れるように変形性膝関節症という病気をしっかり理解し、備えることが大切です。 どんな病気なの? 膝関節にはクッションの役割をする軟骨が存在しますが、加齢や筋力の低下に伴い膝で体重を支えることが難しくなり膝の骨と骨とのすき間が狭くなります。 その結果、軟骨が接触してすり減りクッション効果が失われます。 変形性膝関節症は軟骨が剥がれて骨と骨がぶつかることで骨の変形が進み、ぶつかった周囲に炎症を起こして痛みが生じる病気です。 炎症が起こると関節を覆っている関節包の内側にある滑膜というヒダから炎症を鎮めようと滑液という液体を分泌します。 炎症が酷くなると滑液の分泌が促進され膝が腫れてきます。 これが「膝に水が溜まる」という状態であり、よくある症状の一つです。 原因と症状は? 原因には、加齢に伴う関節軟骨の劣化や大腿四頭筋の筋力低下が挙げられます。 また、肥満や遺伝も関係するようです。 初期症状として膝周囲の「こわばり」を感じる人が多く、特に正座やあぐらのように長時間同じ姿勢を取った後や動き始めに痛みや膝の動きにくさを訴えます。 また、座った状態から立ち上がる際にも痛みを生じます。 座った状態から立ち上がる時の痛みは歩き出すことによっていったん軽減されますが、長時間の歩行で再び痛みが出てきます。 初期症状では関節の動きにあまり変化はありませんが、さらに進行すると膝を伸ばすことや曲げることが徐々に難しくなります。 治療方法は? 治療方法は大きく分けて保存的治療方法と手術療法の2つに分類されます。 保存的治療方法はさらに薬物療法、運動療法、物理療法に3つに分かれます。 薬物療法は鎮痛効果のある薬を用います。 初期の段階では内服薬、外用薬を用いますが、痛みが強くなるにしたがって膝の動きを良くするヒアルロン酸や強い鎮痛効果のあるステロイド剤を関節内に注射する方法があります。 運動療法では加齢によって低下した膝周囲の筋肉を鍛えます。 できるだけ自分で動かすことで動かせる範囲を保ったり、筋肉をつけることで膝への負担が軽減します。 痛みに対しては物理療法を用います。 温熱や冷感、電気刺激を用いて血流の循環を促し痛みの軽減を図ります。 骨の変形が進み痛みも強くなってくると手術療法が選択されます。 手術療法は膝内部にある滑液に混じった軟骨片を取り除く関節鏡下手術や、関節の負荷がかかっている部分の除圧を目的に行う高位脛骨骨切り術や人工関節全置換術を行います。 いつまでも元気に歩けるように予防しましょう! 変形性膝関節症の予防には日常的に膝への負担を減らすことを心がけることが大切です。 日常生活では膝の負担になる正座を控え、速歩ではなく一歩一歩緩やかに歩くことや、杖を使って歩くことで膝への負担を軽減させることができます。 また、積極的に膝関節周囲の筋力トレーニングをすることで膝周囲に「筋肉のサポーター」を作ることができるため、負担を軽減し膝関節が安定します。 病気を理解し日々の生活に気をつけましょう。 変形性膝関節症は加齢に伴う関節軟骨の劣化や筋力低下が原因と言われています。 また、肥満も関係すると言われています。 日々の生活の中で膝への負担を減らす運動や生活を心掛けるとともに、筋力を衰えさせないような筋力トレーニングを日々行うことで予防できます。 日々の生活の中で膝の負担を減らす生活を心がけましょう
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高齢者の肺炎について
高齢者の死因の中でも上位に位置するのが肺炎によるものです。 それだけ高齢者にとって肺炎は侮れないものですが、そんな肺炎が高齢者に起こった場合は、若い人とは異なる特徴を持って変化していくことに注意しなくてはなりません。 この記事では、そんな高齢者の肺炎について解説します。 進行が早く、症状がでにくいのです 一般的に、肺炎は劇的な症状の進行を示します。 肺炎とは、ウィルスや細菌などに感染し気管支や肺に炎症が生じる病気です。 呼吸が苦しいなどの症状があり、これは体の防御機能として白血球が働いた結果、肺の中に浸出液がたまっていき、十分な酸素を取り込むことができなくなるためです。 そうなると、血管に酸素を送り込めなくなるため、血中の酸素濃度を測ると下がっていることが多いです。 若い人でも肺炎を引き起こすと、高熱による衰弱と血中の酸素濃度の低下によって症状が悪化してしまいますが、高齢者では状態の悪化がさらに急速に生じます。 高齢者の肺炎が恐ろしいのは、若い人ほど発熱が顕著ではないことです。 少し発熱して息苦しいという症状が、実は肺炎だったということも少なくはありません。 また、高齢になると咳や痰も出にくくなります。 そのため、高齢者では少し体調が悪そうだと感じた場合は常に肺炎を念頭に置いておき、早めに医療機関の診察を受けることが大切です。 甘く見ていると、次の瞬間には状態が急に悪くなることも考えられます。 誤嚥性肺炎も増えています 誤嚥性肺炎とは、食物や唾液が食道ではなく気管に入ってしまうことによって起こる肺炎のことを指します。 一般的な肺炎が飛沫などに含まれるウィルスや細菌を吸い込むことが原因であるのに対し、誤嚥性肺炎は食物や唾液とともに口腔内の雑菌が肺内に侵入して繁殖することが特徴です。 高齢者は飲み込む力が弱くなったり、気管に食物が入ることを防ぐ力が弱まっているため誤嚥性肺炎を起こしやすいといえます。 そのため、急に痰や発熱などの症状が見られた場合には注意が必要です。 早期発見で重症化を防げます 高齢者が肺炎で重症化しないために必要なのは早期発見です。 しかし、高齢者の肺炎は初期症状が目立たないため見逃してしまうことも少なくありません。 食欲がない、少量の痰や微熱、だるいなどの症状がある場合は肺炎を疑いましょう。 病院では痰の検査や血液検査、胸部レントゲンなどによって診断が行われます。 一度寝たきりになるとなかなか元には戻れない高齢者にとって、肺炎の早期発見は健康寿命を延ばすためにも大切なことなのです。 高齢者にとって肺炎は起こしやすい疾患であり致命的な疾患 高齢者は一般的な感染性の肺炎だけでなく、誤嚥性肺炎にも注意が必要です。 熱などの症状が若者ほど顕著には現れず、初期症状だけでは見つからないこともあります。 高齢者にとっては死因の上位に上がる疾患でもあるため、決して侮ってはいけません。 そのために早期発見をして重篤化を防ぎましょう。 そして口腔内を清潔に保って予防にも努めてください
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料理をすることは、認知症予防に効果がある!?
頭を使う動作を行うことで脳細胞のつながりが増え、記憶力が向上することに繋がります。 料理など、普段何気なく行っていることが実は認知症の予防に効果を発揮することがあります。 認知症予防は自分の生活に取り入れやすいものを選ぶことが無理なく続けるコツです。 今回は、料理をすると何故認知症予防に繋がるのか紹介します。 五感を刺激して手先を動かすのは効果大! 食材を切ったり、つぶしたりなど、料理をする時には手を使います。 手を動かすことで脳神経が活性化し、脳の血流が増えます。 料理を通じて五感を刺激することにより、認知症の予防をすることができるのです。 料理というのは、段取りを意識し、手際よく作ることが重要です。 一度に2つ以上のことを同時に行うことを「デュアルタスク」と言います。 認知症予防に得に効果的なのは、このデュアルタスクです。 次の段取りを考えながら料理をすることで、立派な脳のトレーニングになるのです。 デイサービスなどでは、料理療法を取り入れる動きが広まっています。 料理を利用者に手伝ってもらうことにより、脳を鍛えることができるでしょう。 デイサービスでみんなでご飯を作るうちに、料理の楽しみがわかってお家で料理作りに挑戦してもらえることもあります。 包丁や火の始末はサポートしてあげましょう! 認知症予防には料理が効果的ですが、高齢者の方が料理をする時は、包丁や火の始末のサポートをしてあげましょう。 料理をあまりしたことがない人の場合、包丁の使い方にも慣れていないので、怪我をしてしまうこともあります。 怪我をしてしまうと、料理を作るのが嫌になってしまうこともあるでしょう。 また、認知症が発症すると、キッチンで火の消し忘れやお風呂のガスをつけっぱなしにするということも増えてくるでしょう。 火の始末は生命の危険にも関わってくるので、しっかりとサポートしてあげることが大切です。 料理をして食べる楽しみも大切ですね! 料理の一番の楽しみは、出来上がったものを食べる瞬間です。 美味しい料理ができた時は、「大変だったけどまた作りたい」と、そんな気持ちにさせてくれます。 食と健康は密接な関係にあります。 健康に生きるためには、「みんなで美味しく食べる」ということが重要になってくるのです。 料理を通して食べる楽しみを知ってもらうことで、低栄養の予防にもなり、毎日の健康を維持することにも繋がるでしょう。 料理は認知症予防に役に立つ 「危ないから」という理由で認知症の人の代わりを全てやってしまうと、事故のリスクなどはないですが、急激な身体機能や認知機能の低下を招きます。 サポートがあれば、認知症の方でも料理をすることができる場合があります。 一緒に作ることで、楽しみながら料理を行えるだけでなく、良い信頼関係を築くきっかけにもなるでしょう。  
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健康遊具を使って気軽に運動不足を解消しましょう!
近年、健康寿命の重要性が認識され、健康遊具と言われるものが公園などに置かれるようになっています。 では、健康遊具とは何でしょうか。 どんな種類のものがあるのでしょうか。 また、健康遊具を使うときの注意点についてもご説明します。 健康遊具って知ってますか? 健康遊具とは、主に大人を対象にした、体のストレッチやツボ押し、筋トレなどに役立つ遊具です。 利用するだけで日ごろ使わない部分を鍛えたり、体力をつけるのに役立つよう作られているものが多く、運動不足の方とともに介護予防を意識する人も使っているようです。 そして、健康遊具の多くは公園や広場など屋外に設置されています。 そのため、太陽を浴び、心地よい風に吹かれながら、手軽に利用できるのが利点です。 どんな種類があるのか紹介します 健康遊具は、年齢や体力のレベルに応じて様々な種類があります。 比較的簡単に始められるのが、座りながら背中を伸ばせるベンチです。 背もたれの部分が丸くなっているので、上半身を背もたれに預けることで、曲がった背中や腰を伸ばしたり、腹部の圧迫や緊張を解くことができます。 また、足腰の血流を良くするのに役立つのが、石が敷き詰められて足つぼを刺激できるタイプのものです。 敷き詰められた石は、大きさが様々で、靴を脱いで裸足で歩くことで血液の循環を良くし、リラックス効果があります。 歩く場所には手すりが付けられていることも多いため、安全に歩くことができます。 年齢を重ねると、ひざや股関節が曲がったり痛む結果、介護を必要とする生活になる方も多いですが、こちらも健康遊具を使うことで予防できる場合があります。 特に、自転車のようにペダルをこぐタイプの遊具を使うと、ひざや股関節の筋トレやストレッチに役立ちます。 こぐスピードは自分で調整できますし、逆回転もできるので、自分の弱点を克服するのに役立つことでしょう。 さらには、足腰の柔軟性を高めたり、ぶらさがるだけで上腕や肩などの筋肉を向上できる健康遊具も設置されています。 近くの公園でできそうな物から少しずつ試してみましょう! 大人が健康を維持するのに役立つ健康遊具ですが、注意点もあります。 まず、利用する際には動きやすい服装や靴で行うことが大切です。 また、遊具の説明をよく読んで、無理な使い方を避けましょう。 そして、運動前の準備運動や運動後の整理体操を行うと、効果を高めることができます。 ぜひ近くの公園で気軽に健康遊具を使ってみてください。 健康遊具についてのまとめ 健康遊具は、運動不足の方や介護予防を考えている人に役立つよう作られています。 特に、初心者でも始められるものとして、座りながら上半身を伸ばせるベンチや敷き詰めた石の上を歩くことで足つぼを刺激できるもの、固定された自転車の形をしたペダルをこぐタイプの遊具などがあります。 健康遊具を使う際は、運動しやすい服装で、正しい使用方法で行い、準備運動と整理体操を行うことが大切です。  
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高齢者の生活にラジオ体操を取り入れてみましょう!
子供が夏になるとよく行うラジオ体操ですが、実はこの運動は高齢者にとっても高い効果があるといわれています。 介護施設でもラジオ体操を取り入れているところは少なくなく、高齢者の健康維持の役に立つ方法として人気があります。 ラジオ体操の効果について ある以上の年齢になると転んで大怪我をするなどの、問題が起こりやすくなります。 ラジオ体操はそのような問題の予防としても効果が高く、日頃使わない筋肉などを鍛えられる特徴を持っています。 この体操は関節を曲げる伸ばすなどの13種類の運動で構成されていて、体を動かす機会が減りがちな高齢者の問題を改善できるよさがあります。 また全身を動かすラジオ体操は血液やリンパの循環が促進されて、老廃物の排泄や冷え性の症状を緩和できる効果を得られます。 運動をしてリンパの循環が良くなると免疫力が向上し、細菌やウイルスによる病気の予防がしやすくなります。 ラジオ体操も行う時間によって効果が違います 夏休みの朝になると子供がラジオ体操をする習慣があるので、一般的には早朝にこの運動をするイメージがあります。 しかし実は他の時間帯に行うのも効果が高く、時間帯によって得られるものが変わってきます。 朝は起きたばかりなので筋肉や神経が十分に機能せず、血液も内蔵に集中しているため脳の調子もよくありません。 目覚めた後に行うラジオ体操は神経の活動を活発にするため、血液の流れを改善しやすく脳や筋肉の血の巡りを短時間でよい状態にできます。 昼に行うラジオ体操の効果としては、眠気を抑えられるメリットがあります。 昼食後、眠くなりやすいですが、食事の後で運動することによって眠気を抑えられます。 夜にラジオ体操をすると体温が上昇して、睡眠がしやすくなります。 就寝する二時間前に行うのが効果的で、お風呂に入る時に運動しておくとより効果を得られます。 ラジオ体操でいつまでも健康に! 負担の大きな運動が難しくなる高齢者ですが、ラジオ体操なら比較的楽に行なえます。 実はこの運動はカロリー消費が高めで、ウォーキングと同じ程度消費します。 一日に何度かラジオ体操をしておけば肥満防止になりやすく、更に筋力や歩行能力の向上の効果も得られます。 またこの体操は疲れづらい身体作りができるよさもあるので、日頃から疲れを感じやすい高齢者の体質改善にも利用されています。 高齢者に向いているラジオ体操 日頃からあまり運動をする機会がなく、体力が低下しやすい高齢者は何らかの対策が必要になります。 ラジオ体操は体に大きな負担がかからない運動で関節や筋肉を適度に動かし、体調が悪化しないようにできるよさがあります。 誰でも一度はやった経験がある運動なので高齢者にもわかりやすく、すぐに始められるため多くの介護施設で行われています
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定年後も働くシニアが増えてる!?
定年する年齢は60歳と多くの企業で定められていました。 しかし近年では医療技術の発展や健康に対して向上心を持つ人が増加傾向にあり、60歳という年齢は心身共に若いと多くの人が認識しています。 定年後も働く人は多くシニアライフを充実して過ごす人も少なくありません。 定年って何歳? 日本において戦後から高度経済成長期にかけて定年制度を設ける企業では、定年退職をする年齢を55歳と定めているところがほとんどでした。 現在の55歳の年齢の人たちを見ると、まだまだ現役で働くことが出来る若さを持つ人が目立ちます。 当時の寿命や生活習慣などを考えれば長生きする人は少なく、定年退職をする55歳という年齢が妥当でした。 社会は少子高齢化へ移行していきます。 この間に医療技術のめざましい発展や人々の関心が健康や長生きをするためにはどう取り組むべきかなどに移行し、テレビなどの情報を通じて健康に対しての知識を得る機会が増えていったのです。 医学の発展やこのような人々の取り組みにより日本は男女ともに平均寿命が世界トップレベルとなっていきました。 長い人生の中で働くことが出来る年齢も自然と上昇し、60歳という年齢が定年退職をする目安になっていったのです。 働く理由は? 寿命が延びることにより人生設計を改めて考えることが必要になりました。 定年退職後にもらえる退職金はその後の長い人生において十分ではなかったり、不景気による雇い止めやパート、アルバイトなど働き方の多様化により誰もが退職金をもらえる立場ではなくなっていったのです。 また長年積み立ててきた年金だけでは、生活をすることが困難な状況にあります。 このように60歳で定年退職を迎えても収入源がないため、定年後も積極的に働く人は増えているのです。 勿論このような状況下の中で生活費を稼ぐためだけではなく、旅行などの余暇を楽しむなど自分自身の定年後の楽しみのために働く人もいます。 働いて元気シニアライフを過ごしましょう! 定年年齢を引き上げたり今まで働いていた企業に正社員としてではなく、契約社員などとして再雇用してもらうなど様々な働き方の改革が起きています。 また年金問題や老後の生活に必要なお金は増加傾向にあるなど、不安なことばかりが耳に入る時代です。 しかし健康であるからこそ定年後も自分を求めて働く場所がある、と考えると健康であることに感謝する気持ちや、健康を持続させるためにどう取り組むべきかなど考えるきっかけにもなるのです。 これらを通じて今までとは違う人との関わり方や様々なことに対して勉強する機会が得られることは、いくつになっても素晴らしいことなのです。 定年とその後の人生 定年退職の年齢が変わっていく中で、定年後の過ごし方を見直すことが求められています。 年金の受給問題や寿命の伸び率など、生きていくために必要なお金は増すばかりです。 しかし定年後も心身共に働くことが出来のであれば、生活のためだけではなく今までとは違う人との関わり方などを学ぶ、絶好の機会であるともいえるのです。  
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ゴースト血管って聞いたことありますか?
梗塞やくも膜下出血といった重症になる病気というのは、全身をめぐる血管に異常が出ることで起きます。 そんな血管における病気において、年齢問わずに注意してほしいことがあります。 その注意点というのが、この記事で紹介をする「ゴースト血管」です。 ゴースト血管について 年齢を問わない健康問題として広がりつつある「ゴースト血管」というのは、血液が流れなくなることで徐々に壊死寸前の血管を意味します。 血管には動脈と静脈そして毛細血管がありますが、ゴースト血管は毛細血管が原因で引き起こされる異常です。 毛細血管の役割は動脈から送られてきた血液を全身の臓器と細胞に届けるだけでなく、老廃物を静脈に送る役割も担っています。 毛細血管は体にとって重要な役割を担っているのですが、その毛細血管が正常に働くことが出来なくなるのがゴースト血管なのです。 原因 ゴースト血管が起きる原因としては、生活習慣の乱れが大きく関係しています。 健康に関する研究結果において、1980年代以前に比べて基礎体温が下がっていることが判明しているのです。 その理由として運動不足が挙げられます。 体を動かさないということは、体温を生み出すための脂肪燃焼と筋肉が鍛えられなくなります。 動脈は筋肉の収縮によって動くので、筋肉が弱くなれば毛細血管に流れる血液量も減ってしまうのです。 さらに生活習慣病の原因として死亡や糖質の取りすぎが問題となっていますが、これも運動をしないことで体内の蓄積量が増えているのです。 脂肪が増えると血管をふさいで通りを悪くするだけでなく、糖質の取りすぎは悪性の活性酸素の影響を受けて有害化し血管を傷つけてしまいます。 これらの原因が積み重なることで、毛細血管に血液が送られなくなり、血管が壊死しやがて弱くなってしまうのです。 ゴースト血管を作らないための予防法 ゴースト血管を作らないための予防法としては、まず食事の中に血液の巡りをよくする食材を取り入れます。 血液の巡りをよくするための食材としては、玉ねぎとニンニクそして唐辛子とショウガといった香辛料を加えることです。 玉ねぎやニンニクに含まれているアリシンは、血液の巡りを悪くする悪性の活性酸素を排除する抗酸化作用があります。 そして唐辛子にはカプサイシンそしてショウガにはショウガオールという成分があり、これらの成分は血管を拡張して血の巡りをよくする効果があるのです。 血管を鍛える方法 血管を鍛えるためには、軽い運動でもよいので運動習慣を身につけることが大切です。 運動をすることで身体が温まり血流が良くなります。 血管内を血液がスムーズに流れることで、血管内側の細胞に刺激が加わり細胞が活性化され、そのことで血管自体がしなやかで強くなっていくのです。 軽い運動としては、かかとを上げる「つま先立ち」が最適になります。 つま先立ちをすると、かかとを上げた段階で足の筋肉が引っ張られることで負荷がかかります。 そして、筋肉を引っ張った状態からゆっくりと元に戻すことで、筋肉の動きに合わせて血管が影響を受けるので効率よく血管に血液を送ることができます。 生活習慣を見直そう ゴースト血管を放置すると血液のめぐりが悪くなることで、冷え性や肌荒れだけでなくアルツハイマーや骨粗鬆症などの重い病気の発症理由になってしまいます。 ただゴースト血管を調べるためには、専用のスコープが必要になるため専門外来を受診する必要があるので確認が難しいです。 ゴースト欠陥を生み出さないためにも、若いうちからしっかりと軽い運動や適切な食事を心がけることが大事といえます
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血圧測定で自分の健康状態を知っておこう!
血圧の測定が大事なのは分かるけど、毎日やるのも億劫だし、数値の見方も分からない…という方も多いのではないでしょうか。 分かっていてもなかなかできないものですよね。 そんな難しいと思われがちな、血圧に関する正しい知識と、習慣化するためにはどうすればいいのかを紹介します。 血圧の高い・低いは? どこからが高血圧なのか、なんとなくで判断している方もいるのではないでしょうか。 実は、高血圧には、しっかりとした基準があります。 日本高血圧学会が定める基準では、最大血圧(上)が140mmHG以上、最小血圧(下)が90mmHG以上を「高血圧」としています。 また、診察室では多少のストレスによって血圧が上がることを考慮しておかなくてはいけません。 そのため、家庭で測定する場合は、それより5mmHG低い数値を基準にしましょう。 測るタイミングは? 血圧はストレスをはじめとする様々な外部要因、食事などによっても大きく変動するものです。 そのため血圧の測定は、なるべく毎日同じ時間に、2回に分けておこなうことが推奨されています。 理由は、血圧のデータを長期的に取ることでデータとしての利用価値が高まるからです。 日中は仕事などあらゆるストレスにさらされているものです。 そのため、比較的精神的に安定している時間帯として、家にいることの多い朝と夜を選ぶ方が多いようです。 また、なるべく排尿や排便などを済ませ、深呼吸をし、リラックスした状態で椅子に座って測るようにしてください。 その際、温度差が血圧に影響するのを防ぐため、室温は20℃前後になるよう、測定の前にエアコンなどで室温を調整しておくとよいでしょう。 自宅で血圧測定の習慣を! 自宅で血圧測定の習慣をつけることによって、高血圧が引き起こす様々な病気の予防や早期発見に役立つほか、日々の暮らしの改善を促すという効果も期待できます。 とは言え、新しく習慣にするというのは、簡単なことではないですよね。 毎日測るようにするためには、血圧計を一回ずつしまわなくてもいいように、目につくところに出しておく、というのがおすすめです。 また、家族全員で測る習慣を作るというのも、有効な方法の一つです。 そうすることによって、全員が測定を確認しあえる仕組みが生まれますし、家族一丸となって健康に対する意識を上げられるのもメリットと言えるでしょう。 日々の血圧測定は、転ばぬ先の杖 高血圧の怖いところは、自覚症状が無いところです。 また先述の通り、高血圧は様々な疾病の原因にもなっています。 こうした忍び寄る病魔に、いち早く気付くためにも、毎日の血圧測定が転ばぬ先の杖になります。 最近では、血圧のデータ管理をスマホアプリで行う人も多いようですので、少しでも血圧測定を身近なものにして、日々の暮らしに取り入れていくといいでしょう
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年を取るとどうして背が低くなるの!?
子どもの頃は、加齢に伴い身長は高くなりますが、大人になり高齢者になってくるとどんどん身長は縮んでいくものです。 加齢によって身長が縮むことは当たり前のことだと放置する人もいますが、場合によって何らかの疾患のサインの可能性もあります。 加齢による身長の低下について紹介します。 低くなる原因は? 人種や性別にかかわらず、加齢によって身長はどんどんと低下します。 この身長の低下は、およそ30歳ごろから始まるとされており、加齢とともにその速度は増し、70歳ごろがピークです。 男性は70歳までにおよそ3センチメートル、女性は70歳までに5センチメートル縮んでいたという報告もあるほどです。 身長が低くなる原因は、骨や筋肉、関節などの状態が加齢によって変化することが関係しているといわれています。 年齢を重ねると、体内に含まれる水分が減少してしまいます。 すると、関節の間にある軟骨に含まれている水分も少なくなり、軟骨の厚みが薄くなります。 背骨にあるおよそ30の軟骨のすべての水分が減少すれば、身長は大幅に低くなるでしょう。 また、加齢によって筋力が低下したり、日常的に姿勢が悪かったりしても身長は低くなります。 筋力が低下すると、体をまっすぐな姿勢に保つことが難しくなります。 猫背や背骨が左右に曲がった状態、O脚やX脚などの姿勢がゆがんだ状態が長く続くと、その状態で固定されてしまい、結果的に姿勢が低くなるということです。 予防法 身長を低くさせないための予防法はいくつかあります。 大人になってからの生活習慣が身長低下の大きな原因のこともあるので、これらを改善すれば、身長低下を防ぐことも可能です。 予防法の一つは、無理のない範囲で筋肉を鍛えることです。 年を重ねると、足の筋肉が大きく低下するものなので、疲労を感じない程度の散歩や体を傷めない程度の体操を日常的に取り入れれば、足を中心として筋肉を維持することができます。 これらの運動を定期的に続けるとよいとされています。 また、バランスの良い食事も、予防法の一つです。 骨を丈夫にするためには、骨を構成する成分を摂取しなければなりません。 骨の主成分であるカルシウムをはじめとして、カルシウムの吸収を助けるビタミンⅮやマグネシウム、リン、たんぱく質を食事からバランスよくとることを心掛ける必要があります。 このほか、喫煙や過度の飲酒を控えることも予防のひとつです。 喫煙は血流を悪くし、過度な飲酒は体外に水分とともに必要な栄養成分まで排出してしまうことにつながります。 急激に低くなった時は病気のサインかも!? 加齢によって身長が縮むことは当然なので過度に気にする必要はありませんが、急激に低くなった場合は病気のサインの可能性もあります。 骨粗しょう症が原因によって身長が低下すると、骨がもろくなっているため、股関節をはじめとしたあらゆる部位の骨折に悩まされる可能性が高いです。 また、認知機能の衰えにつながることもあり、記憶力や認知能力が低下し、認知症を発症するリスクも高まります。 急激に身長が低下した場合は、医療機関に相談するとよいでしょう。 身長の変化と健康をしっかりと把握しよう 年齢を重ねれば、自然と身長は低くなります。 これは、水分量の低下による軟骨の減少や筋力の低下による猫背などが原因です。 身長の急激な低下は、何らかの病気のサインの可能性もあるほか、身長の低下を放置すると健康リスクも高まる可能性もあります。 適度な運動やバランスの良い食事を心がけて予防し、健康な体を維持してください。  
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つまづきや転びにくい靴を履きましょう!
どんどん年齢を重ねていくにつれて、つまづきやすくなっていることが悩みになっているという方もいるのではないでしょうか。 転びやすくなってしまう理由や、歩きやすい靴選びのポイントなどについてご紹介していきます。 どうして転びやすくなるの? 高齢になってくると、筋力が低下してしまい歩く時に足が上げにくくなってしまいます。 すり足のような歩き方になっているため、その分転んでしまう可能性も高くなるのかもしれません。 また、体調が悪かったり、体のどこかに痛みを感じたりしていると、そこをかばうように歩いてしまうこともあるはずです。 どちらか一方に重心をかけた歩き方は、バランスが取りにくくて転びやすくなります。 他にも、足が痛くなるなどの理由で、歩くことを避けている方は普段歩き慣れていませんよね。 久しぶりに歩いたら、感覚が掴めなくてつまづきやすくなることもあるでしょう。 歩きやすい靴選びのポイント 高齢者の方が靴を選ぶときは、歩きやすいかどうかをしっかりチェックすることが大切です。 転んだりつまづいたりしにくい靴が歩きやすい靴になるので、重量が軽いものを選ぶといいのではないでしょうか。 しかし、人によって歩きやすい靴の重要感が変わってくるので、試し履きをしながら合っているものを探してみてください。 また、靴のサイズが自分に合っているかということも重要なポイントになります。 大きすぎると、歩いている途中で脱げてきてしまう可能性があるからです。 逆に小さすぎても足が痛くなってしまうため、気を付けましょう。 すり足が気になる方は、つま先が上に反っているタイプの靴もいいかもしれません。 自分に合った靴で健康に! もしも自分に合っていない靴をそのまま履き続けてしまったら、歩きにくくて体がずっと緊張した状態になってしまいます。 その結果、体の色々な部分が痛くなってしまって、歩くのが嫌になったり、体調を崩してしまったりすることもあるかもしれません。 重さやサイズ、形状など、様々な観点から自分にぴったり合った靴を選ぶと、歩くことも楽しくなるのではないでしょうか。 健康的な生活を送っていくためにも、靴選びは慎重に行っていきたいですよね。 靴選びは健康に関わってくる! 高齢者の方は、足が上げにくいなどの理由から歩いている時に転びやすくなっています。 そういった原因をしっかり理解して、靴選びを慎重に行うことが大切です。 重くて歩きにくくないか、サイズが合っているかチェックしましょう。 自分に合った靴選びをすることが出来れば、歩きやすくなるはずです。 健康のためにも、楽しく歩いていきたいですよね
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ヒートショックは入浴以外でも気を付けて!
ヒートショックは冬場に発症しやすく、命にもかかわる重大な症状です。 室内で、気を付けなければいけない場所も多いです。 そこで今回は、ヒートショックの概要や気を付けるべき場所、対処法について解説します。 ヒートショックを予防しましょう。 ヒートショックとは ヒートショックというのは、気温が急に変化することで血圧が変動し、体に大きな負担がかかるショック症状です。 特に心臓や血管に負担がかかり、動悸やめまい、失神などが起こります。 また、脳梗塞や心筋梗塞などにつながるケースもあり、最悪の場合は死に至る深刻な症状です。 寒暖差が激しくなる11月から3月頃に発症することが多く、注意しなければいけません。 また、誰でも起こり得る症状ですが、特に65歳以上の高齢者が発症しやすいといわれています。 高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある場合も、注意が必要です。 気を付ける場所 浴室 特に気をつけなければいけないのが、浴室です。 冬場は暖房が効いており、リビングは暖かいですが、脱衣所や浴室は寒いことが多いですよね。 温かいリビングから寒い脱衣所や浴室に向かうと、体温を維持しようとして血圧は上昇します。 しかし、湯船に入って身体が温まると、血圧は下降するのです。 その結果、血圧の上下が激しくなり、ヒートショックを引き起こします。 浴槽内で意識を失い、そのまま溺死してしまうケースも少なくありません。 トイレ 多くの場合、トイレは廊下の先にあって寒いですよね。 そのため、暖かいリビングから寒いトイレに移動した時も、血圧が上がってヒートショックを引き起こしやすいです。 また、排尿や排便によって血圧が下がることで、発症することもあります。 廊下 暖房が付いていないことが多い廊下は、冬場になると非常に寒くなります。 したがって、リビングから廊下に出た時も、気をつけなければいけません。 廊下にある階段を歩いている時に失神すると、階段から落ちて大けがをする恐れがあります。 打ち所が悪ければ、死にもつながるでしょう。 温度差に気を付けて寒い冬を乗り切りましょう! ヒートショックは、温度差が大きい場所で発症しやすいため、なるべく室内の温度差をなくすことが大切です。 脱衣所や浴室にも暖房を設置して、あらかじめ暖めておきましょう。 できればトイレや廊下も暖めて、温度差を軽減させてくださいね。 また、高齢者がリビングから移動する際には、一声掛けてもらって見守ることも大切です。 声を掛け合ってヒートショックを予防しよう ヒートショックは、めまいや失神、脳梗塞などの症状が現れるショック症状です。 非常に危険な症状なので、きちんと予防することが大切です。 脱衣所や浴室、トイレなどを暖めて、なるべく室内の温度差をなくしてくださいね。 また、家族や周囲の人がしっかりと見守ることも大切です。 声を掛け合って、万が一ヒートショックを発症した時にはすぐに対応できるようにしましょう
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味覚の変化で注意すること
子供のころに苦手だった食べ物が、大人になるにつれて美味しく感じた経験はありませんか。 人間の味覚は歳とともに変化すると言われていて、高齢者になると様々な変化が起こると考えられています。 そこで味覚の変化の基礎知識や注意したいことについて解説します。 味覚について 人間の味覚には塩味や甘味、酸味や旨味、苦味の5つがあります。 この5つの味を感じる取ることで食べ物を美味しく食べたり、食べる喜びを実感することが出来るのです。 味覚を感じ取っているのは、舌です。 舌の表面にある小さな突起がセンサーとなって、微妙な味の違いを察知してます。 センサーから脳に情報が伝わり、どのような味なのか判断しているのです。 味覚を感じる舌のセンサーは人間の新陳代謝によって、約10日ほどで生まれ変わります。 10日経てば新しい細胞に生まれ変わり、味覚に変化が訪れると言われています。 また味覚があることで人間は危険を察知することができ、腐っているものや毒があるものを回避することが可能です。 味の異常さに気付くことが出来れば、自分の健康を守ることに繋がります。 加齢による味覚変化 人間の味覚は体調や季節によって変化することもありますが、歳を重ねることで味覚が変化することも珍しくありません。 歳を重ねることで味覚が変化する原因の一つに、味を感じ取る部分の味蕾が減少することが挙げれます。 高齢者の味蕾の数は新生児と比べると3割程度少なくなっているという研究結果もあり、加齢によって味覚を察知するセンサーが少なくなって衰えるのです。 これはどのような健康状況の人でも起こりうるというもので、誰でも味覚が変わる可能性があります。 加齢によって唾液の量が減っても、味覚が変わります。 唾液が減ると口の中が乾燥してしまい、味覚が鈍感になります。 口の中の潤いが無くなると味蕾の働きが低下し、より味を感じにくくなるケースもあるのです。 しっかりと噛むことも難しくなり、食べ物の味も薄くなります。 薬による味覚変化 薬の影響を受けて、味覚変化が起こることもあります。 これは薬の副作用の一種で、様々な病気の治療のために薬を飲む機会がある高齢者に多い原因となっています。 薬を長期間服用していると亜鉛不足になりやすく、味覚障害が起こる仕組みです。 薬を飲み始めてから味を感じなくなってしまったときには、医療機関に相談することが大切です。 亜鉛不足を誘発させる薬には血圧を下げる薬や利尿剤があるので、注意します。 日々の食事で味覚変化に気を付けましょう! 楽しく食事をし、きちんと栄養を摂取するためにも日頃から食事に気を付けることが大事です。 味が薄いと感じるからと塩辛い味付けにすると健康を害することもあるので、味が薄くても満足するような食事を心掛けます。 塩を抑える代わりに旨味を引き出したり、出汁をきかせて薄味を感じさせない工夫をしましょう。 物足りないと感じるときには梅干しやお酢などを使って、少し刺激がある味にすると満足しやすくなります。 味覚の変化と上手に付き合う 歳を重ねると、ほとんどの人が味覚に変化が訪れます。 味覚に変化が無いと食事がつまらなくなったり、生きる喜びを感じられなくなることもあります。 そんなときには味覚の変化に上手く対応して、どのような対策をすれば楽しく食事が出来るのか考えましょう。 困ったときには専門家である医師や薬剤師、栄養士や介護士などと相談して味覚の変化と上手に付き合いましょう。  
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高齢者の口腔ケアに電動歯ブラシがいい!?
口腔ケアは、高齢者が健康な毎日を送るうえで欠かせないものです。 しかし、毎食後の歯磨きを負担に感じている高齢者も少なくありません。 そこで、歯磨きの負担を軽減してくれる電動歯ブラシについて、メリットなどをご紹介します。 口腔環境が悪いとどうなるの? 口腔環境が悪いと、口腔内で細菌が増殖してしまい、誤嚥性肺炎を発症するリスクが高まります。 気管に食べ物などが誤って入ってしまった場合、通常はむせて気管から排出しようとします。 しかし、高齢者はこの反射機能が衰えているため、特に注意が必要なのです。 高齢になるほど舌を動かす筋肉や噛む力が衰えていくため、誤嚥を起こしやすくなります。 誤嚥によって、口腔内の細菌が唾液や食べ物などと一緒に肺に入ってしまうと、肺の中で細菌が繁殖して炎症を起こします。 これが誤嚥性肺炎です。 電動歯ブラシのメリット 電動歯ブラシは、歯磨きの負担を軽減してくれます。 手の筋力が衰えてきて、歯ブラシを動かすのが大変という方におすすめです。 電動歯ブラシは歯に軽く当てるだけで汚れを落としてくれるので、手を細かく動かさずにすみ、手が疲れにくい点がメリットといえます。 介助者が歯磨きをしてあげている場合も、電動歯ブラシなら負担が減りますよね。 また、ブラシが高速回転したり振動したりするので、歯垢を効率よく除去してくれるのです。 加えて、細かな振動が歯茎をマッサージしてくれるという効果も得られます。 デメリットもあるので自分にあったものを取り入れてみましょう! 電動歯ブラシにはデメリットもあります。 初めて使うという方は特に、力の加減がわからず、強く磨きすぎてしまうことがあるようです。 大切な歯茎や歯が傷ついてしまうおそれもあるため、電動歯ブラシを強く押しつけないように注意しましょう。 ポイントは、通常の歯ブラシで磨くときのように小刻みに動かさないことです。 ブラシが自動で振動してくれるので、歯に軽く当てるような感じで少しずつ位置を移動させていきましょう。 同じ場所をずっと磨き続けることも、磨きすぎになる可能性があるため要注意です。 ブラシの大きさや振動の仕方など、さまざまなタイプの電動歯ブラシがありますので、自分に合うものを探してみましょう。 電動歯ブラシを使って、口腔内を清潔に保ちましょう 電動歯ブラシは軽い力で歯を効率よく磨くことができるため、握力の衰えてきた高齢者にもおすすめです。 歯磨きが不十分で口腔環境が悪くなってしまうと、誤嚥性肺炎を発症してしまうおそれがあります。 肺炎の原因となる細菌を口腔内に増やさないためにも、電動歯ブラシを使ってみてはいかがでしょうか。 いったん慣れてしまえば、歯磨きがずいぶん楽になりますよ
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老人ホームでの服装について
老人ホームでの生活をスタートするにあたり、どのような服装が良いのか悩む方もいらっしゃると思います。 自分が好きな服を着ることができるのか、おしゃれを楽しめるのか気になりますよね。 老人ホームでの服装についてご紹介します。 どんな服装がいいの? 基本的にこの服装でなければならない、という決まりはありません。 好みの服を着ることができます。 ただし、集団での生活となるためエアコンの温度設定を個人に合わせることが難しい場合があります。 体温を調整しやすいように、季節に応じてカーディガンや羽織物があると便利です。 また、長時間座ると足がむくむことがあるため、締め付けのないゆったりとした服装が良いでしょう。 転倒防止のため靴下は滑り止めがついているものを選ぶことをおすすめします。 転倒リスクや介護度に合わせた動きやすい服装が良いです。 華美になりすぎず、オシャレを忘れずに! 動きやすい服装が良いからと言って、パジャマやジャージのような服装である必要はありません。 その日着る服や身に着けるものによって気分が晴れやかになるので、ご自身が好きな服装で結構です。 ただし、あまりにも華美な服装でいると、洗濯がしにくい、動きにくい等、日々の生活に支障をきたす可能性があるため避けたほうが良いでしょう。 転倒につながりやすい素材やデザインは避けつつ、ご自身のオシャレを楽しみましょう。 要介護度によって選ぶことも大切です 身体介護が必要な場合は着脱しやすい服を選んだほうが良いでしょう。 ある程度自分でできるのか、身体介護が必要なのか事前に確認し、必要に応じて準備をしましょう。 前開きの服装にするか、プルオーバータイプが良いのか、マジックテープを使用した服を準備したほうがよいか考える必要があります。 介護する人にもされる人にも快適な服装選びを! 個人のオシャレを楽しみつつ、介護に便利な服装が好ましいです。 トイレやお風呂の介助が必要な方は、ぴったりとしたズボンよりもリハビリパンツのようなゆったりとしたものがおススメです。 また、老人ホームでは室内で過ごすだけでなく、医療機関への通院やお買い物、イベントのために外出する機会も多くあります。 様々なシチュエーションに合わせて、着やすく、便利で、安全な服装を選びましょう。 より快適なホーム生活を! 自宅で生活していたときのように自由にオシャレを楽しむことができます。 お気に入りの洋服を持ち込むことはできますが、ホームによって洗濯の方法が異なるため注意しましょう。 また、収容スペースも限られるため、事前にホームに確認してみてください。 素材やデザインを考えて、ご自身に合った服装で過ごすことで、より楽しく快適な生活を送ることができるでしょう
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介護施設や老人ホームで歌うことのメリットについて
介護施設や老人ホームではよく歌が歌われていますが、そこにはどのような意味があるのでしょうか? この記事では歌うメリットや頻繁に歌われている曲、また歌う際はどのような工夫をしているか等について紹介していきます。 どんなメリットがあるか? 介護施設や老人ホームで歌を歌う機会が多いのは、まず身体機能へ良い作用をもたらしてくれるからです。 高齢者になると自然と体を動かすのが億劫になり、心肺機能も低下していきます。 ただ無理に体を動かすのは禁物です。 その点、歌うという行為は大きく呼吸して心肺をしっかり使うため、心肺機能の維持や向上にも繋がるという訳です。 また口を大きく動かす事で口周りの筋肉が鍛えられ、高齢者に起こりがちな誤嚥を防止する事も出来ます。 そして歌うためには音程やリズム、歌詞を覚えなければいけません。 好きな曲であれば上手に歌いたいという気持ちも強くなり、一生懸命覚えようと努力します。 すると必然的に脳も活性化されるので、認知症予防効果や記憶力の向上が期待出来るようになるのです。 どんな歌が歌われてるの? よく歌われているのは昔ながらの童謡、人気の演歌や歌謡曲です。 そもそも知っている曲でなければ、歌への興味もわきませんが、一度は耳にした事がある童謡や演歌、歌謡曲なら高齢者にも馴染みがあります。 曲を聴きながら昔を懐かしむ事が出来る訳ですが、ただ思い出に浸るだけではありません。 馴染みの曲を歌う、聞くという行為は回想法というれっきとした音楽療法の一つで、目や耳など五感を使って昔を思い出そうとすると、脳の活性化に繋がって認知症の進行を抑えられるのです。 また高齢者に認知度の高い曲であれば皆がリズムに乗りやすく、共に施設で過ごす者同士が打ち解けるきっかけにも成り得ます。 様々な工夫で楽しみながら取り入れていきましょう 歌い方は施設によって変わってきます。 身体が不自由な利用者が多い施設であれば、体を動かすような歌い方は無理ですが、比較的元気な利用者が揃っている施設では、歌い方にも工夫をこらしています。 例えば手拍子をとりながら、皆で楽しく歌うというレクリエーションは人気が高いです。 手拍子つきだと口だけではなく手も動かせ、リズムに乗り遅れまいと必死になる事で脳トレ効果もあります。 その他、ピアノ演奏に合わせて歌う、利用者自身が楽器を演奏しながら歌うなど、生の音楽を体感出来るよう工夫している所も多いです。 介護施設で様々な効果が得られる歌 音楽にはリラックス効果や気持ちを高める効果がありますが、介護施設や老人ホームで過ごす高齢者も同じです。 何となく気持ちが悶々としている時も、好きな曲を歌えば自然とリフレッシュできるのです。 また脳を活性化させるという意味でも歌う行為は有効で、認知症の予防や進行を遅らせるためにも積極的に取り入れるべきレクリエーションと言えます。  
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高齢者の「むくみ」に気を付けて!
足が重だるい、顔がはれぼったく見える、指が太くなった気がする、このような症状に思い当たることはありませんか? もし該当するという方は、体がむくんでいるのかもしれません。 そこで、むくみの原因に加え、予防と解消法をご紹介しますので参考にしてみてください。 原因 むくみの原因は色々と考えられますが、最も多いのは血行不良でしょう。 全身をめぐっている血液の流れが滞ると、老廃物や水分を体外へスムーズに排出できません。 その結果、老廃物や水分が足や手などにたまり、むくみを引き起こすのです。 「座っている時間が長い」「あまり運動はしない」という方は、筋力が低下しているおそれがあります。 特にふくらはぎの筋力が低下すると、足から心臓へ血液を押し上げることが難しく、足がむくみやすくなります。 加えて、加齢に伴って心肺機能が低下するため、心臓から血液を送り出す力も弱まるのです。 他には、塩分の取り過ぎもむくみの原因になります。 体内の塩分濃度を一定に保つ機能が体には備わっていて、塩分過多になると濃度を元に戻すため体内に水分を蓄えます。 そのため、水分をよりため込むので、むくみやすくなるというわけですね。 予防と解消法 むくみを解消するには、滞っている血液の流れを改善することが有効です。 筋力低下が原因で血行不良になっている場合は、日常的に運動する習慣をつけましょう。 たとえば、足を動かす体操やウォーキングなどがあげられます。 つま先立ちをして、ふくらはぎの筋肉を刺激するのもおすすめです。 立ってつま先立ちをするのが難しい方は、イスに座ってかかとを上げ下げしてくださいね。 また、食生活を見直すこともむくみ予防につながります。 味噌やしょうゆを多用する和食は、塩分が多くなりがちです。 減塩タイプの味噌に変えるなど、塩分をとりすぎないよう工夫しましょう。 他には、弾性ストッキングも血行不良の改善に役立ちます。 弾性ストッキングとは、足をぎゅっと圧迫することで血流を促す靴下です。 足首からふくらはぎにかけて、段階的に圧が緩やかになる仕様になっています。 血液を下から上へ押し上げるのを補助してくれるので、むくみの予防と解消につながります。 むくみを放置せずむくみづらい体を作りましょう! むくみを長いこと放置していると、むくみ以外の症状を引き起こすおそれもあります。 たとえば下肢静脈瘤は、足の静脈が太くなり、ボコボコしたこぶのように浮き出る病気です。 他には、エコノミー症候群もあげられます。 エコノミー症候群は血管がつまる病気で、最悪のケースでは死亡することも珍しくありません。 下肢静脈瘤もエコノミー症候群も、血行不良が原因と考えられています。 むくみづらい体を作って、むくみはもちろん、その他の病気も防ぎましょう。 身近にいる家族のサポートも大切 足や手がむくんでいても、本人は気づいていないケースも少なくありません。 そのため、本人がむくみの症状を訴えていない場合でも、身近にいる家族が定期的にチェックしてあげることが大切です。 また、1日を通して座っている状態が目立つようなら、散歩に誘うなど体を動かす機会をつくってあげましょう。 体操やウォーキングも、無理なく続けることが重要です。  
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年末年始のケガや事故について
年末年始にはやるべきことや行事なども増えますし、冬に使用機会の増える暖房や、冬によく供される食べ物などが事故につながる可能性も高まってきます。 今回は慌ただしくなるタイミングだからこそ注意すべき、それらの「年末年始に起きやすい高齢者の事故やケガのシチュエーション」についてまとめていきます。 大掃除によるケガや事故 大掃除では普段掃除しない家具の裏や高い天井の掃除などをする場合もありますが、重いものを動かしたり、バランスを崩しやすい脚立を使ったりするため怪我に繋がりやすく注意が必要です。 脚立に関してはしっかり開いた状態でロック機構などを使って安定性を高めた状態で使い、なるべく作業をする人と脚立を押さえる人で、二人以上での作業を行うことで事故を未然に防ぐ事ができます。 また大きな家具などを動かす時は、多少面倒でもなるべく家具の中や上に乗っている物をきちんと取り出して、家具自体を軽くして移動させることが重要です。 暖房器具によるケガや事故 暖房器具は大きな事故やケガにつながる事も多く、特に注意が必要な部分です。 特に上で何かを焼いたり温めたり出来るタイプの石油ストーブなどは、タイマー機能などもついてない事が多く、暖かさでウトウトしているうちに上に乗せたものを加熱しすぎて炎上、延焼する危険性があります。 できればタイマー付きの物、また直接加熱部が露出していない、温風だけを出してくれるタイプの物を選ぶことでそうした事故を減らせます。 また冬には空気も乾燥していて物が燃えやすく、ホコリなども舞いやすいので、コンセント周りに燃えやすいホコリが集積していないかちゃんとチェックし、積もっているようならきれいに掃除しておくことも大切です。 食べ物による事故 日本のお正月といえばお餅を食べる家庭も多いでしょう。 周知のことではありますがお餅は高齢者の死亡事故として比較的多い物となっています。 特に「今まで食べていたものだから大丈夫」と考えてしまう人も多いのですが、実際には加齢によって嚥下する力は落ちるので、本人も気づかぬうちに「お餅を飲み込めない」体になっていることもあります。 お餅を食べる際はなるべく小さく切って供するようにしたり、お餅を食べるのは家族で集まっている時などに限定するなどの方法で事故を防げるでしょう。 ケガや事故をせず新しい年を迎えましょう 高齢者の居る家庭では、お正月の事故やケガが非常に多いので、今まで大丈夫だからといって油断するべきではないでしょう。 特に加齢による身体能力の衰えというのに自覚がない方も多く、思ったとおりに体が動かないことで引き起こされる事故もあります。 特に上記の物は全国的に最も多いとされる家庭での事故なので、これらに注意しておくことで新しい年を安心して迎えることができるでしょう。 お年寄りの居る家ではいつもより少し事故やケガに注意して過ごしてみよう お正月は大掃除をしようとして無理をしてしまったり、暖房器具やコンセントのショートによる火事・火傷、また餅が喉に詰まることでの窒息など、注意すべきことが多くあります。 いずれもポイントポイントで注意しておくことで未然に防ぐことは難しくない物ばかりではあるので、安心してみんなで新年を迎えるためにも、しっかり安全対策をしておきましょう
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【高齢者の足のトラブル】巻き爪の原因と予防法について
高齢者になって生じる足の悩みの1つに巻き爪があります。 なってしまうと、見た目も悪くなってしまう上に、激しい痛みが生じることや歩くのが難しくなるなど様々な障害が生じてしまうことも。 今回は巻き爪について解説していき、治療法や予防方法についても紹介します。 巻き爪って・・・ 主に足の指に生じやすい巻き爪は、読んで字のごとく、爪が曲がって丸くなり皮膚に食いこんでいる爪のことです。 皮膚に直接食い込んでいるので、巻き爪が起こっている部分は痛みが生じます。 更に、歩行や立ち上がりなどの動作をすると、体重がかかり爪がさらに食い込むことで、痛みが強くなります。 そのため、歩き方がいびつになってしまい、膝の痛みや腰の痛みにつながることもあり、ひどくなると歩行障害の原因や転倒の原因となってしまいます。 巻き爪の原因 原因は深爪と不適切な靴選び、歩き方の3つが主なものとして挙げられています。 深爪 足指に力が入ったときに爪の先には力が加わってきます。 深爪になると、爪の皮膚が力を受け盛り上がります。 これにより、真っ直ぐに伸びようとする爪の動きが邪魔されてしまい、巻き込むように爪が伸びていくのです。 不適切な靴選び 2つ目の不適切な靴選びとは、合わない靴で普段歩いてしまうということです。 合わない靴で歩いてしまうと、足へ過剰な力が加わってしまい、巻き爪になっていきます。 歩き方 3つ目の歩き方とは、「足へ過剰に力が入ってしまう」或いは「足に力を入れずに歩いてしまう」という2つのパターンです。 適度な力をかけて歩くことができないと巻き爪となってしまいます。 巻き爪にならないための予防法 予防法は先ほどの3つの原因を考えて、そのいずれにも当てはまらないようにしていきましょう。 具体的には、適切な長さに爪を切る。 適切な靴を選ぶ。 歩き方に注意する。 これらを心がけることで巻き爪を予防していきましょう。 適切な長さに爪を切る いわゆる深爪の状態にしないことが大切です。 深爪とは足の指よりも爪が短くなっている状態なので、爪が少し出ている状態まで切るのが適切でしょう。 適切な靴を選ぶ 足の大きさよりも小さいものは選んではダメです。 靴には足長と呼ばれる足の長さと、足囲と呼ばれる足の幅がありますので、どちらも小さくなり過ぎないようにすると良いでしょう。 試着してみて選ぶことが大切ですが、わからない時などは専門家などに相談すると良いです。 歩き方に気を付ける 地面に踵からついて、足の先へ体重をスムーズに移動させるのが最も理想のフォーム。 ペタペタと歩く癖がある方は、足に力が入っていないことがあるので、地面を蹴るイメージで、逆に足に力が入っていない方は、足を持ち上げるように歩くと良いでしょう。 治療法 予防をしていても巻き爪になってしまうこともあります。 自分で対処する際はテーピングを活用してみましょう。 テーピングを使って食い込んでいる爪を引き離す話すことで巻き込みを防ぎ、痛みを和らげます。 自分では対処できない場合は医療機関へ。 ワイヤーなどを使って巻き爪を解消していく方法が使われます。 巻き爪を予防して健康な毎日を 高齢者の足の起こりやすい巻き爪について解説しました。 巻き爪になってしまうと、激しい痛みが生じ、歩きたくなくなります。 今まで楽しく外出していたことができなくなってしまい、外に出かけたくなってしまいます。 外出の頻度が減ると運動不足から筋力が低下してしまうなんてことも。 そうなると悪循環に陥ってしまいます。 早めの予防を心がけ健康な足で、毎日を元気に過ごしましょう。  
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今から準備しましょう!冬の乾燥肌対策
介護施設で問題となりやすいのは高齢者の乾燥肌でしょう。 乾燥対策をしっかりと行わなければ、肌トラブルを招く原因になりかねません。 ここでは高齢者の肌トラブルを防ぐために、入浴と保湿ケアの大切さについて説明しています。 入浴してお肌を清潔に! 高齢者の介護をしていて介護士がよく感じるトラブルに乾燥肌があります。 高齢になると肌の水分や皮脂不足の影響により、非常に肌が乾燥しやすくなるのです。 入浴すれば肌から油分が落ちて乾燥を促進させますが、入浴しないと汚れを落とせないので、肌の抵抗力を下げてしまう問題があります。 また肌を綺麗にしなければ化粧水やクリーム・乳液などの浸透力が低下してしまうのです。 入浴時に注意したいのは肌をゴシゴシと擦る行為で、肌を敏感にさせたうえに免疫力を低下させるので注意してください。 ぬるま湯でじっくりと身体を温めて汚れを浮き上がらせて、それから優しく洗い上げていきましょう。 スキンケアで保湿しましょう 老人性乾皮症対策のポイントは毎日の保湿にあり、保湿の頻度が少ないと乾燥が進行していきます。 乾燥がひどくなってから保湿を徹底しても、簡単にはうるおいを取り戻せないのです。 保湿スキンケアの定番は化粧水とクリーム、そして乳液の塗布でしょう。 ちょっと豪華な成分を取り入れたい場合は美容液を追加するのもありです。 保湿アイテムは少し多めに使うのがコツで、そうしないと本来の保湿力を発揮できません。 長持ちさせようと節約して使用することが原因で乾燥を招くケースはよくあるのです。 保湿ケアは続けることが大切です! 老人ホームやサービス付高齢者住宅などで利用者のケアをする介護士は、冬に限らず保湿ケアを続けてあげてください。 冬場は空気の乾燥で肌がカサカサになりやすいのに対して、夏場は汗をかくので肌が自然と保湿されると考える方がいます。 しかし汗では十分な保湿はできませんし、汗が原因で雑菌が繁殖したり、体温低下を招いたりするリスクがあります。 そのため入浴と保湿ケアは季節に関係なく、日々の日課にしてください。 保湿ケアに使用するアイテムは、白色ワセリンや尿素・セラミド配合の軟膏などが役立ちます。 季節に応じて最適な保湿アイテムを使い分けることが大切です。 冬場に元気な肌を維持するには保湿が決め手です 高齢者のスキンケアをする前に入浴して肌の汚れを落としておきましょう。 清潔な状態は保湿成分が速やかに浸透するため、保湿作用がアップするのです。 保湿ケアは単発的ではなく、毎日継続することが肌乾燥によるトラブルを回避するコツです。 冬場は特に乾燥が起こりやすい季節なので、入浴後は失われた水分と油分を補給してください